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衛生管理者の第一種と第二種の違い|業種別の選び方

第一種と第二種の最大の違いは、免許取得後に衛生管理者として選任できる業種の範囲です。第一種はすべての業種に対応し、第二種は労働安全衛生規則が第一種等を必要とする業種では選任資格として使えません。試験も、第一種は有害業務を含む44問、第二種は有害業務以外を中心とする30問です。勤務先の事業場の業種を法令表と照合してから選んでください。

公開日
2026年8月12日
更新日
2026年8月12日
読了目安
18
法令基準日
2026年8月12日
情報確認日
2026年8月12日
第一種と第二種の違いの記事カバー

先に結論

製造、建設、運送、医療、清掃など規則で列挙される業種、または将来それらへ異動する可能性まで一つの免許で備えたい場合は第一種を確認します。該当業種以外で現在の選任要件を満たすことが目的なら第二種も候補です。ただし受験資格は別に必要であり、試験の評判や問題数だけで決めません。

この記事でわかること

迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます

  • 第一種は全業種で選任可能、第二種は規則が第一種等を求める業種では使えない
  • 常時50人以上という選任の入口は事業場単位で確認し、企業全体の人数と混同しない
  • 第一種44問には有害業務二範囲が加わり、第二種30問とは配点表も異なる
  • 第二種免許を受けた後は、対象条件を満たせば特例第一種という有害二範囲の試験経路がある
  • 受験区分、受験資格、実際の選任必要数を別々の公式資料で確定する

01結論:仕事内容の呼び名ではなく、事業場の業種で区分する

第一種と第二種は、どちらも衛生管理者免許ですが、第二種で選任できる事業場には業種上の制限があります。労働安全衛生規則第7条は、農林畜水産、鉱業、建設、製造、電気・ガス・水道・熱供給、運送、自動車整備、機械修理、医療、清掃などについて、衛生管理者の資格を第一種免許等に限定しています。職種名が事務だから第二種でよい、現場へ出ないから有害業務がない、と個人の担当だけで決めるのではなく、選任対象となる事業場の業種を確認します。

第一種、第二種、特例第一種、労働生理免除の違いを示す4項目の図
図解第一種は全業種、第二種は一定業種、特例第一種は第二種免許保有者向けです。労働生理免除の有無も最初に固定します。拡大して見る ↗

第一種免許は全業種で衛生管理者として選任され得ます。第二種免許は、規則が第一種等を求める列挙業種を除く業種で使われます。これは第一種を取れば直ちにすべての事業場で選任されるという意味ではありません。常時使用する労働者数、事業場の分け方、業種、事業場規模に応じた必要人数や専任要件を事業者が確認し、そのうえで資格者を選任します。免許の対応範囲と、勤務先で実際に選任が必要かは二段階の判断です。

第一種・第二種衛生管理者免許に定期更新はありません。厚生労働省の免許案内では、更新が必要な免許を特別ボイラー溶接士・普通ボイラー溶接士に限定しており、衛生管理者はその対象外です。氏名を変更したときの書替や、紛失・損傷時の再交付は、定期更新とは別の手続です。免許取得後の手続を調べるときは、この三つを同じものとして扱わず、現在の氏名・免許証の状態に応じて公式案内を確認します。

表が画面幅より広い場合は、左右にスクロールして確認できます。

制度上の中心的な違い
項目第一種第二種
選任可能な業種すべての業種第一種等が必要な列挙業種を除く
通常試験44問・400点・3時間30問・300点・3時間
有害業務の範囲労働衛生・関係法令を各10問第一種と同じ専用二範囲はない
共通範囲非有害二範囲・労働生理非有害二科目・労働生理
合格基準各範囲40%以上+合計60%以上各科目40%以上+合計60%以上

この節・表の確認資料: e-Gov 労働安全衛生規則(確認日 2026年8月12日)厚生労働省 衛生管理者について(確認日 2026年8月12日)厚生労働省 免許の申請・書換・再交付・更新(確認日 2026年8月12日)安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験の紹介(確認日 2026年8月12日)

02勤務先の業種は会社名ではなく、選任する事業場で照合する

一つの法人が製造工場、研究所、営業拠点、物流拠点を持つ場合、会社全体を一つの印象で分類すると誤ります衛生管理者の選任は事業場単位で考えるため、自分が候補となる拠点の主な事業内容と労働者数を、人事・安全衛生担当へ確認します。持株会社の名称、本人の雇用契約上の職種、オフィスの見た目だけでは決めません。業種区分が複合的で判断しにくいときは、所轄の労働基準監督署等へ具体的な事業内容を示して確認することが安全です。

常時50人以上の労働者を使用する事業場は、衛生管理者選任の基本的な対象です。ただし50人を会社全体の正社員だけで数える、同じ建物の別事業場を無条件に合算する、逆に同じ事業場の雇用形態の異なる労働者を勝手に除く、といった数え方は避けます。この記事は個別事業場の法的判定を代行しません。組織図、所在地、指揮命令、事業内容、常時使用する人数を整理し、法令と行政窓口で最終確認します。

  1. 1.選任候補となる事業場の所在地と組織単位を特定する
  2. 2.その事業場で継続して行う主な事業内容を確認する
  3. 3.規則第7条の第一種等が必要な業種列挙と照合する
  4. 4.常時使用する労働者数と規模別要件を別に確認する
  5. 5.複合業種や事業場区分が曖昧なら行政窓口へ具体的事実を示す

03試験範囲は第一種に有害二範囲が加わる

第一種は、有害業務に係る労働衛生10問・80点、有害業務に係る関係法令10問・80点に、有害業務以外の労働衛生7問・70点、有害業務以外の関係法令7問・70点、労働生理10問・100点を合わせます。第二種は、有害業務以外の労働衛生10問、関係法令10問、労働生理10問を各100点で解きます。単純に「第一種は第二種に14問足す」とだけ覚えると、共通側の問題数と配点構成も異なる点を見落とします。

学習範囲が広いことから第一種のほうが準備量は増えやすいものの、個人の合格可能性を問題数だけで断定はできません。有害業務の実務知識がある人と初学者では出発点が違い、第二種でも三科目のどれかが40%未満なら合格基準を満たしません。まず受けるべき制度区分を決め、そのプロフィールだけの独自問題を少数解いて、範囲別に「未学習」「根拠不明」「説明可能」を数えます。評判上の難易度ではなく、自分の未習範囲から計画を作ります。

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通常試験の出題構成比較
範囲第一種第二種
労働衛生・有害10問・80点第一種専用範囲としては対象外
労働衛生・有害以外7問・70点10問・100点
関係法令・有害10問・80点第一種専用範囲としては対象外
関係法令・有害以外7問・70点10問・100点
労働生理10問・100点10問・100点

この節・表の確認資料: 安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験の紹介(確認日 2026年8月12日)厚生労働省法令等データベース 衛生管理者規程(確認日 2026年8月12日)

04第二種免許を受けた後は特例第一種という別経路がある

第二種試験に合格しただけでなく、第二種衛生管理者免許をすでに受けている人は、特例第一種の対象を確認できます。特例第一種は有害業務に係る労働衛生10問と関係法令10問の計20問、160点、2時間です。合格後に第一種免許を申請する経路であり、通常第一種の非有害範囲や労働生理をもう一度試験で受ける構成ではありません。申込みでは第二種免許証の写しなど現行案内の必要書類を確認します。

この経路があるからといって、すべての人に「先に第二種が簡単で得」とはいえません。第二種試験、免許申請、特例第一種試験、第一種免許申請という段階が増えます。最初から第一種の受験資格を満たし、全業種対応が早期に必要なら通常第一種を直接受ける選択があります。現在の業種では第二種で足り、後から業務範囲が広がった場合は段階経路が合理的なこともあります。費用、日程、免許交付までの時間を含めて比べます。

05実行手順:業種、目的、受験資格、学習範囲の順に決める

第一に、免許を使う予定の事業場と業種を特定します。第二に、現在の選任要件だけに対応するのか、異動・転職を含め全業種へ備えるのかを決めます。第三に、自分の学歴と労働衛生実務経験が受験資格のどの区分に当たるかを証明書単位で確認します。第四に、第一種と第二種それぞれの公式範囲を見て、試験日までに使える週時間で未学習範囲を埋められるかを診断します。この順なら「簡単そうだから第二種」という逆算を避けられます。

判断表には、選任対象業種、現在の事業場、将来候補、受験資格書類、通常試験の問題数、免除・特例の該当、試験日、免許申請までを一行ずつ置きます。二つの区分がどちらも制度上使える場合は、第一種の追加範囲を学ぶ時間と、将来もう一度受ける可能性を比べます。どちらかへ決めた後は、記事、ドリル、復習、進捗のプロフィールを統一し、別区分の結果を混ぜません。判断が変わったときは以前の記録を消さず、新プロフィールを開始します。

表が画面幅より広い場合は、左右にスクロールして確認できます。

受験区分の判断表
条件第一種を確認第二種を確認
勤務先業種規則の列挙業種に該当列挙業種以外
将来範囲業種へ備えたい現行の対象範囲を優先
学習範囲有害二範囲を含める非有害二科目・労働生理
第二種免許保有なら特例も比較未取得なら通常第二種
共通条件受験資格を要確認受験資格を要確認

この節・表の確認資料: e-Gov 労働安全衛生規則(確認日 2026年8月12日)安全衛生技術試験協会 衛生管理者試験の紹介(確認日 2026年8月12日)安全衛生技術試験協会 免許試験FAQ(確認日 2026年8月12日)

06よくある失敗と修正:職種名、会社全体、試験難易度で決めない

失敗の一つ目は、本人がデスクワークだから第二種と決めることです。修正は、本人の職種ではなく事業場の業種を規則第7条と照らすことです。二つ目は、会社全体の従業員数だけで選任要否を決めることです。所在地や指揮命令系統を含む事業場単位を確認します。三つ目は、第一種の合格率や問題数だけを見て必要な区分を下げることです。免許を使う業種に第二種が対応しなければ、試験負担を減らしても目的を達成しません。

四つ目は、第二種に合格した時点で特例第一種を申し込めると思うことです。対象は第二種免許を受けた者なので、免許交付申請を含む順序を確認します。五つ目は、第一種と第二種の無料問題を同じ進捗に入れることです。正答率が上がっても本番範囲の到達度を表さないため、プロフィール別に分離します。六つ目は、民間記事の業種一覧を最終根拠にすることです。法令の列挙や行政案内が改正される可能性を考え、公式ページを確認日付きで保存します。

  • 個人の職種ではなく事業場の業種を確認
  • 企業全体ではなく選任単位を整理
  • 簡単さより免許の使用目的を優先
  • 第二種合格と免許交付を区別
  • 学習履歴は受験プロフィールごとに分ける

07条件別の具体例:製造拠点、IT事業場、転職予定、第二種保有者

製造工場で選任候補となる人は、第一種等が必要な業種に該当するため第一種を確認します。同じ法人のITサービス事業場で列挙業種に該当しない場合は第二種が候補になり得ますが、事業場の実態と人数要件を個別に見ます。現在は対象外業種でも、一年以内に製造・医療・運送等へ異動予定が具体化しているなら、全業種に対応する第一種を先に取る価値と学習期間を比較します。漠然とした転職可能性だけなら、試験日と現在の業務目的を優先する選択もあります。

第二種免許をすでに持ち、勤務先が列挙業種へ変わった人は、通常第一種と特例第一種の対象関係を公式案内で確認します。受験資格がある初学者で最初から全業種対応を求める人は、第二種を経由せず第一種へ進む案を検討できます。複数拠点の安全衛生担当者は、一枚の免許で企業全体の選任要件が自動的に満たされると考えず、各事業場の規模、業種、選任人数、専任条件を一覧にし、人事異動のたびに更新します。

08最新情報を公式サイトで確定する方法

選任可能業種はe-Govの労働安全衛生規則第7条、選任の根拠と人数の入口は労働安全衛生法・施行令、試験範囲・問題数・配点・特例は試験協会の衛生管理者紹介と衛生管理者規程で確認します。法律、政令、省令、試験案内は役割が違うため、一つの民間比較表ですべてを確定しません。条文を開いたら、施行日、改正履歴、該当項目を記録し、事業場の事実関係を横に並べます。

公開記事や社内資料を使うときは、表の更新日だけでなく根拠URLの到達と内容を再確認します。事業内容が複数にまたがる、事業場の分け方が不明、常時使用人数の数え方に疑問がある場合は、所在地を管轄する労働基準監督署等へ具体的な組織・業務を示して相談します。試験の受験資格や必要書類は試験協会へ、選任義務の個別適用は行政窓口へと、質問先も分けてください。

複数拠点を持つ会社では、会社全体の主力事業だけで一律に第一種・第二種を決めないことが重要です。本社の事務事業場、製造を行う工場、物流を担う拠点について、所在地、常時使用人数、実際の事業内容を一拠点ずつ整理します。同じ法人内でも確認する事業場が変われば判断材料が変わり得ます。資格取得の目的が現在の選任対応なのか、将来の異動に備えるのかも分けて書けば、現職では第二種で足りる人が第一種を学ぶ場合にも、法令上必要な区分と本人の学習選択を混同しません。

試験区分を決めた後も、合格と選任を同じ手続として扱わないでください。受験資格を満たして試験に合格した後は免許申請があり、実際に事業場の衛生管理者となる場合は事業者側の選任・届出や職務体制の確認があります。この記事の比較表は受験する区分を絞る入口であり、個別事業場の選任義務を自動判定するものではありません。採用、配置転換、新設拠点など事実関係が変わったときは、以前の結論を流用せず同じ順序で再確認します。

判断表を社内で共有する場合は、結論だけでなく参照した事業場、業種、人数の基準日、根拠条文を添えます。「営業職だから第二種」「将来も使えるから全員第一種」といった短い標語に置き換えると、法令上の必要区分と本人の資格取得方針が混ざります。受験者本人は選んだプロフィールを学習記録へ固定し、途中で区分を変えた場合は以前の範囲別得点を新しいプロフィールへ合算せず、新しい対象範囲で初見診断を取り直します。

  1. 1.規則第7条で第二種を使えない業種を確認する
  2. 2.法・施行令で事業場規模の入口を確認する
  3. 3.試験協会で二試験と特例の構成を照合する
  4. 4.自社の事業場単位と事業内容を文書化する
  5. 5.不明な個別適用は所管窓口へ確認する

よくある質問

第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の一番大きな違いは何ですか?

免許取得後に選任できる業種の範囲です。第一種は全業種に対応し、第二種は労働安全衛生規則第7条が第一種等を必要とする列挙業種では選任資格として使えません。

事務職なら第二種衛生管理者でよいですか?

個人の職種だけでは決まりません。選任対象の事業場が行う事業の業種を確認します。製造工場の事務担当であっても、事業場の業種が製造業なら第一種等の要件を検討します。

第一種と第二種は受験資格が違いますか?

通常の主要な学歴・実務経験ルートは試験協会の同じ受験資格表で確認します。ただし個別学歴、免除、特例第一種では書類が異なるため、自分の区分を公式表で照合してください。

第二種に合格すればすぐ特例第一種を受けられますか?

特例第一種の対象は第二種衛生管理者免許を受けた者です。合格通知だけでなく免許交付までの手続と、申込み時の第二種免許証写し等を最新案内で確認してください

第一種のほうが必ず難しいですか?

第一種は有害業務二範囲が加わり44問なので学習範囲は広いですが、個人の実務知識や科目別弱点で負担は変わります。合格率や問題数だけから個人の合否を断定できません

従業員50人以上の会社なら必ず衛生管理者が必要ですか?

法令上は常時50人以上を使用する事業場が入口です。会社全体と事業場は同一とは限らず、業種・規模による人数や専任要件もあるため、個別の事業場単位で確認します。

どちらを受けるか迷ったら最初に何を確認しますか?

免許を使う予定の事業場の業種です。その後に将来の異動範囲、受験資格、試験範囲、試験日までの学習時間を順に比べると、難易度の印象だけで選ぶ失敗を避けられます。

確認した公的情報

この記事の参照元

法令、制度、試験日程は変更される場合があります。受験・手続の前には、リンク先の最新案内も確認してください。