建物・設備
建物調査・劣化診断・修繕履歴|原則・例外と判断の手順【2026年度試験対応】
点検の記録を残し、調査方法ごとの目的を理解します。調査したことと安全を断定できることを区別します。設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。
要点 8件・基本問題 8問・解説の確認問題 5問読む → 覚える → 解くまでこのページで完結
2026年度試験対応。法令基準日:2026-04-01。
まず押さえるポイント
点検の記録を残し、調査方法ごとの目的を理解します。調査したことと安全を断定できることを区別します。設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。
法令基準日:2026-04-01 / 解説更新日:2026-09-09
設例を解く判断手順
条件をこの順に確認してから、各記述の正誤を判断します。
- 図面・履歴から調査対象を決める
- 目視の限界を踏まえ追加調査を選ぶ
- 危険への応急対応と本工事を分ける
根拠:国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂)国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂)長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月改訂)マンション標準管理規約(単棟型・令和7年10月改正)建築基準法
資料調査
設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。
確認例:改修計画では、現況だけでなく既存図書や修繕履歴も確認する。
正しい。過去の補修箇所や設備更新時期は診断の手掛かりになる。毎回ゼロから建物を扱わない。
目視の限界
目視だけでは内部の劣化状態を十分に把握できない場合がある。
確認例:表面に異常が見えなければ、内部の配管や躯体も必ず健全と断定できる。
誤り。隠れた部位の診断には必要に応じ追加調査を行う。見えないことを異常がない証明としない。
打診
打診は外壁タイル等の浮きを確認する調査方法の一つである。
確認例:外壁タイルの浮きの調査に打診を用いることがある。
正しい。外壁仕上げの剥落事故を防ぐため、目視等と組み合わせて状態を確認する。音だけで全ての原因を断定しない。
調査と周期
長期修繕計画の修繕周期は目安であり、実施工事は調査診断結果等を踏まえて判断する。
確認例:長期修繕計画に12年と書かれていれば、劣化の程度に関係なく12年目に必ず同じ工事を行う。
誤り。周期は計画策定の基礎であり、実施時には現況・仕様・資金等を確認する。周期を法定の一律義務としない。
履歴の保管
修繕等の履歴情報の整理と管理は、標準管理規約が掲げる管理組合業務の一つである。
確認例:標準管理規約(単棟型・令和7年改正)による。標準規約32条は修繕等の履歴情報の整理・管理を管理組合の業務に含める。
正しい。修繕が終わったら資料を全廃棄するのではなく、次回診断や計画の根拠として残す。
緊急と計画
剥落や漏水など緊急性の高い劣化は、次回の計画修繕まで放置せず対応を検討する。
確認例:外壁に剥落の危険が見つかっても、長期修繕計画の年が来るまで安全措置は不要である。
誤り。建築基準法8条の維持保全や、危険の状況に応じた対応が必要となる。計画は危険を放置する根拠ではない。
根拠:建築基準法
目視後の追加調査
目視で見えない部位は必要に応じ追加調査する。
確認例:配管が仕上げ内に隠れて目視できなかった。目視で漏水を見なかったという事実だけで、配管内部の健全性を断定できる。
誤り。確認できない範囲と異常を確認しなかった範囲を区別する。図面・履歴・必要な追加調査を組み合わせる。
修繕周期と安全措置
計画の周期が来る前でも危険な劣化には対応を検討する。
確認例:外壁の剥落危険が見つかり、計画上の外壁工事は3年後だった。計画を維持することと別に安全措置を検討する必要がある。
正しい。建築基準法8条の維持保全に照らし、計画年を危険放置の根拠にしない。応急措置と恒久修繕を分けて考える。
根拠:建築基準法
設例の結論と判断を分けた条件
同じ論点でも、判断に使う条件を取り違えると結論が変わります。問題の数字や前提はこの教材の独自設例です。
| 設例 | 記述の判定 | 判断を決めた条件 |
|---|---|---|
| 目視後の追加調査 | 誤り | 確認できない範囲と異常を確認しなかった範囲を区別する。図面・履歴・必要な追加調査を組み合わせる。 |
| 修繕周期と安全措置 | 正しい | 建築基準法8条の維持保全に照らし、計画年を危険放置の根拠にしない。応急措置と恒久修繕を分けて考える。 |
オリジナル確認問題で判断する
○か×かを選び、理由を確認してください。実際の過去問を転載したものではありません。
この解説の一次資料
- 国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂)確認日:2026-09-09
- 国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂)確認日:2026-09-09
- 長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月改訂)確認日:2026-09-09
- マンション標準管理規約(単棟型・令和7年10月改正)確認日:2026-09-09
- 建築基準法確認日:2026-09-09

計画があっても危険は放置しない! 長期修繕計画ガイドライン等/点検記録と専門的な調査を活用
建物調査・劣化診断・修繕履歴|資料調査
設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。 確認例:改修計画では、現況だけでなく既存図書や修繕履歴も確認する。 正しい。過去の補修箇所や設備更新時期は診断の手掛かりになる。毎回ゼロから建物を扱わない。
覚え方図面・過去の工事・現況を三つ並べる。
比較して覚える
資料調査・目視・打診
一つの調査方法だけで、全ての劣化を把握できるとは限りません。
| 事由 | 役割 | 限界・次の確認 | 理由・判断ポイント |
|---|---|---|---|
| 資料調査 | 図面・修繕記録・点検結果を把握 | 現況の確認と組み合わせる | 設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。 |
| 目視 | 見える症状を把握 | 内部の劣化まで十分に分かるとは限らない | 目視だけでは内部の劣化状態を十分に把握できない場合がある。 |
| 打診 | 外壁タイル等の浮きを確認する方法の一つ | 調査結果を踏まえ工事時期を判断 | 打診は外壁タイル等の浮きを確認する調査方法の一つである。 長期修繕計画の修繕周期は目安であり、実施工事は調査診断結果等を踏まえて判断する。 |
資料調査
- 役割
- 図面・修繕記録・点検結果を把握
- 限界・次の確認
- 現況の確認と組み合わせる
判断ポイント
設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。
目視
- 役割
- 見える症状を把握
- 限界・次の確認
- 内部の劣化まで十分に分かるとは限らない
判断ポイント
目視だけでは内部の劣化状態を十分に把握できない場合がある。
打診
- 役割
- 外壁タイル等の浮きを確認する方法の一つ
- 限界・次の確認
- 調査結果を踏まえ工事時期を判断
判断ポイント
打診は外壁タイル等の浮きを確認する調査方法の一つである。 長期修繕計画の修繕周期は目安であり、実施工事は調査診断結果等を踏まえて判断する。
01建物調査・劣化診断・修繕履歴の重要暗記項目
建物調査・劣化診断・修繕履歴|資料調査
設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。 確認例:改修計画では、現況だけでなく既存図書や修繕履歴も確認する。 正しい。過去の補修箇所や設備更新時期は診断の手掛かりになる。毎回ゼロから建物を扱わない。
覚え方図面・過去の工事・現況を三つ並べる。
ひっかけ注意目の前の症状だけで原因や補修履歴を決めない。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|目視の限界
目視だけでは内部の劣化状態を十分に把握できない場合がある。 確認例:表面に異常が見えなければ、内部の配管や躯体も必ず健全と断定できる。 誤り。隠れた部位の診断には必要に応じ追加調査を行う。見えないことを異常がない証明としない。
覚え方見える範囲の確認と、内部の診断を分ける。
ひっかけ注意目視で異常なしを、隠れた部分まで安全の証明としない。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|打診
打診は外壁タイル等の浮きを確認する調査方法の一つである。 確認例:外壁タイルの浮きの調査に打診を用いることがある。 正しい。外壁仕上げの剥落事故を防ぐため、目視等と組み合わせて状態を確認する。音だけで全ての原因を断定しない。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|調査と周期
長期修繕計画の修繕周期は目安であり、実施工事は調査診断結果等を踏まえて判断する。 確認例:長期修繕計画に12年と書かれていれば、劣化の程度に関係なく12年目に必ず同じ工事を行う。 誤り。周期は計画策定の基礎であり、実施時には現況・仕様・資金等を確認する。周期を法定の一律義務としない。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|履歴の保管
標準管理規約(単棟型・令和7年改正)による。修繕等の履歴情報の整理と管理は、標準管理規約が掲げる管理組合業務の一つである。 確認例:標準規約32条は修繕等の履歴情報の整理・管理を管理組合の業務に含める。 正しい。修繕が終わったら資料を全廃棄するのではなく、次回診断や計画の根拠として残す。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|緊急と計画
剥落や漏水など緊急性の高い劣化は、次回の計画修繕まで放置せず対応を検討する。 確認例:外壁に剥落の危険が見つかっても、長期修繕計画の年が来るまで安全措置は不要である。 誤り。建築基準法8条の維持保全や、危険の状況に応じた対応が必要となる。計画は危険を放置する根拠ではない。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|目視後の追加調査
目視で見えない部位は必要に応じ追加調査する。 確認例:配管が仕上げ内に隠れて目視できなかった。目視で漏水を見なかったという事実だけで、配管内部の健全性を断定できる。 誤り。確認できない範囲と異常を確認しなかった範囲を区別する。図面・履歴・必要な追加調査を組み合わせる。
建物調査・劣化診断・修繕履歴|修繕周期と安全措置
計画の周期が来る前でも危険な劣化には対応を検討する。 確認例:外壁の剥落危険が見つかり、計画上の外壁工事は3年後だった。計画を維持することと別に安全措置を検討する必要がある。 正しい。建築基準法8条の維持保全に照らし、計画年を危険放置の根拠にしない。応急措置と恒久修繕を分けて考える。
覚える数字と、狙われる引っかけ
- ひっかけ目の前の症状だけで原因や補修履歴を決めない。
- ひっかけ目視で異常なしを、隠れた部分まで安全の証明としない。
02試験で正誤を分けるチェック順
- 1設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 2目視だけでは内部の劣化状態を十分に把握できない場合がある。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 3打診は外壁タイル等の浮きを確認する調査方法の一つである。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 4長期修繕計画の修繕周期は目安であり、実施工事は調査診断結果等を踏まえて判断する。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 5修繕等の履歴情報の整理と管理は、標準管理規約が掲げる管理組合業務の一つである。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 6剥落や漏水など緊急性の高い劣化は、次回の計画修繕まで放置せず対応を検討する。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 7目視で見えない部位は必要に応じ追加調査する。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 8計画の周期が来る前でも危険な劣化には対応を検討する。
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
03この論点の根拠
- 関連法令
- 国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂)・長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月改訂)・マンション標準管理規約(単棟型・令和7年10月改正)・建築基準法一次資料2一次資料3一次資料4一次資料5
- 内容の基準日
- 2026-04-01
- 復習方法
- 要点を確認した後、○×一問一答で条件の違いを見分ける
法改正により扱いが変わる場合があります。試験日程や申込みに関する情報は、 必ず公式案内も確認してください。
問題演習
建物調査・劣化診断・修繕履歴の○×一問一答
1/8問解答 0・正解 0
建物・設備重要度 A
建物調査・劣化診断・修繕履歴|資料調査
改修計画では、現況だけでなく既存図書や修繕履歴も確認する。
建物調査・劣化診断・修繕履歴の○×一問一答8問|問題と解説
この論点で収録している8問を、正誤と解説つきで通して読めます。 上の演習で迷った問題を見直すときに使ってください。
問1
建物調査・劣化診断・修繕履歴|資料調査重要度A改修計画では、現況だけでなく既存図書や修繕履歴も確認する。
答え:○(正しい)
解説
正しい。過去の補修箇所や設備更新時期は診断の手掛かりになる。毎回ゼロから建物を扱わない。 要点:設計図書・過去の修繕記録・点検結果は劣化診断と改修計画の基礎資料となる。 根拠:国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂) 竣工図書・履歴・現地調査による建物診断。
問2
建物調査・劣化診断・修繕履歴|目視の限界重要度A表面に異常が見えなければ、内部の配管や躯体も必ず健全と断定できる。
答え:×(誤り)
解説
誤り。隠れた部位の診断には必要に応じ追加調査を行う。見えないことを異常がない証明としない。 要点:目視だけでは内部の劣化状態を十分に把握できない場合がある。 根拠:国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂) 竣工図書・履歴・現地調査による建物診断。
問3
建物調査・劣化診断・修繕履歴|打診重要度A外壁タイルの浮きの調査に打診を用いることがある。
答え:○(正しい)
解説
正しい。外壁仕上げの剥落事故を防ぐため、目視等と組み合わせて状態を確認する。音だけで全ての原因を断定しない。 要点:打診は外壁タイル等の浮きを確認する調査方法の一つである。 根拠:国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂) タイルの浮き・剝落と打診調査。
問4
建物調査・劣化診断・修繕履歴|調査と周期重要度A長期修繕計画に12年と書かれていれば、劣化の程度に関係なく12年目に必ず同じ工事を行う。
答え:×(誤り)
解説
誤り。周期は計画策定の基礎であり、実施時には現況・仕様・資金等を確認する。周期を法定の一律義務としない。 要点:長期修繕計画の修繕周期は目安であり、実施工事は調査診断結果等を踏まえて判断する。 根拠:長期修繕計画作成ガイドライン(令和6年6月改訂) 調査・診断の実施。
問5
建物調査・劣化診断・修繕履歴|履歴の保管重要度A標準管理規約(単棟型・令和7年改正)による。標準規約32条は修繕等の履歴情報の整理・管理を管理組合の業務に含める。
答え:○(正しい)
解説
正しい。修繕が終わったら資料を全廃棄するのではなく、次回診断や計画の根拠として残す。 要点:修繕等の履歴情報の整理と管理は、標準管理規約が掲げる管理組合業務の一つである。 根拠:マンション標準管理規約(単棟型・令和7年10月改正) 第32条。
問6
建物調査・劣化診断・修繕履歴|緊急と計画重要度A外壁に剥落の危険が見つかっても、長期修繕計画の年が来るまで安全措置は不要である。
答え:×(誤り)
解説
誤り。建築基準法8条の維持保全や、危険の状況に応じた対応が必要となる。計画は危険を放置する根拠ではない。 要点:剥落や漏水など緊急性の高い劣化は、次回の計画修繕まで放置せず対応を検討する。 根拠:建築基準法 第8条。
問7
建物調査・劣化診断・修繕履歴|目視後の追加調査重要度A配管が仕上げ内に隠れて目視できなかった。目視で漏水を見なかったという事実だけで、配管内部の健全性を断定できる。
答え:×(誤り)
解説
誤り。確認できない範囲と異常を確認しなかった範囲を区別する。図面・履歴・必要な追加調査を組み合わせる。 要点:目視で見えない部位は必要に応じ追加調査する。 根拠:国土交通省 マンション改修マニュアル(令和8年3月改訂) 竣工図書・履歴・現地調査による建物診断。
問8
建物調査・劣化診断・修繕履歴|修繕周期と安全措置重要度A外壁の剥落危険が見つかり、計画上の外壁工事は3年後だった。計画を維持することと別に安全措置を検討する必要がある。
答え:○(正しい)
解説
正しい。建築基準法8条の維持保全に照らし、計画年を危険放置の根拠にしない。応急措置と恒久修繕を分けて考える。 要点:計画の周期が来る前でも危険な劣化には対応を検討する。 根拠:建築基準法 第8条。
建物調査・劣化診断・修繕履歴の問題を続けて解く
この論点に対応する8問を絞り込んで出題します。