資格・キャリア2026年版
宅建の転職エージェントの選び方と使い方|無料の根拠と断り方【2026年版】
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2026年版の解説です。手続・費用・統計の対象時点は、本文と各出典に記載しています。
宅建を活かして転職しようとすると、不動産業界専門をうたう転職エージェントの名前をいくつも目にします。このページでは、転職エージェントが法律上どういう事業で、なぜ求職者は無料なのか、どこで許可と実績を確かめられるのかを条文で確認し、面談の準備から断り方までを使う側の手順として整理します。
- 公開日
- 2026年11月2日
- 更新日
- 2026年11月2日
- 読了目安
- 約16分
- 法令基準日
- 2026年11月2日

先に結論
転職エージェントは、厚生労働大臣の許可を受けた有料職業紹介事業者です。職業安定法第32条の3第2項により、求職者から手数料を受け取ることは原則として禁止されており、紹介料は採用した会社が払います。選ぶときは、不動産業の求人に絞った特化型か業界を横断する総合型かを、自分の職種と勤務地の決まり具合で決め、厚生労働省の人材サービス総合サイトで許可と就職者数・早期離職者数を確かめます。面談の前に、合格・資格登録・宅建士証のどの段階にいるかと、年収の下限を決めておくと、紹介される求人がぶれません。紹介や内定を断るのは自由で、職業安定法第2条は職業選択の自由を定めています。
迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます
- 求職者が無料である法的な根拠と、紹介料の流れ
- 許可番号・就職者数・早期離職者数を公的なサイトで確かめる方法
- 総合型・特化型・求人サイト・ハローワークの違い
- 面談の準備、複数登録の管理、紹介と内定の断り方
01結論:エージェントは許可事業、費用は採用した会社が払う
転職エージェントは、職業安定法上の「有料職業紹介事業」です。求人と求職の申込みを受けて雇用関係の成立をあっせんする事業で、行うには厚生労働大臣の許可が必要です。
求職者が利用料を払わないのは、サービスの好意ではなく法律の決まりです。職業安定法は、有料職業紹介事業者が求職者から手数料を受け取ることを原則として禁じています。紹介料を払うのは、紹介を受けて人を採用した会社です。
この仕組みを知っておくと、エージェントの勧め方の背景が読めます。採用が決まらなければ紹介料が発生しないため、エージェントには内定を早くまとめる動機があります。一方で、紹介した人がすぐ辞めた場合に紹介料の全部または一部を返す「返戻金制度」を設けている事業者もあり、その場合は合わない紹介を避ける動機も働きます。
このページでは、無料の根拠と紹介料の流れを条文で確かめ、エージェントの許可と実績を公的なサイトで調べる方法、選び方、面談の準備、断り方の順に整理します。宅建を活かす転職全体の進め方は別の記事で扱っています。

02求職者が無料なのは職業安定法が決めているから
職業安定法第32条の3第2項は、有料職業紹介事業者は求職者からは手数料を徴収してはならないと定めています。これが、転職エージェントを求職者が無料で使える根拠です。
例外は厚生労働省令で限定されています。職業安定法施行規則第20条第2項が定めるのは、芸能家やモデルの職業に紹介した求職者と、科学技術者・経営管理者・熟練技能者の職業に紹介した求職者のうち賃金が厚生労働大臣の定める額を超える人だけです。この場合も、手数料は就職後6か月以内に支払われた賃金の一定割合までに限られます。
宅建を活かして不動産会社の営業職や事務職へ転職する場面で、求職者が登録料や紹介料を求められることは、この仕組みからは出てきません。もし費用を求められたら、その根拠となる手数料表を見せてもらい、例外に当たるのかを確かめてください。
なお、求人サイトのように求人情報を載せるだけのサービスは、職業紹介ではなく「募集情報等提供」という別の区分です。こちらも求職者は通常無料で使えますが、雇用関係のあっせんはしません。
03紹介料は誰がいつ払うのか
紹介料を払うのは求人を出した会社です。職業安定法第32条の3第1項は、手数料の受け取り方を2つに限っています。厚生労働省令で定める種類と額の範囲で受け取る方法と、あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表に基づいて受け取る方法です。
職業安定法施行規則第24条の5第4項により、有料職業紹介事業者は、手数料表、返戻金制度に関する事項を記載した書面、業務の運営に関する規程を、事業所での掲示やインターネットなどで公開しなければなりません。エージェントのサイトにある「職業安定法に基づく表記」は、この公開にあたります。
返戻金制度は、紹介で就職した人が早期に辞めた場合に、会社から受け取った手数料の全部または一部を返す仕組みです。エージェントにとって早期離職は収入の減少を意味するため、入社後すぐ辞めそうな紹介は避けたいはずです。
求職者の側から見ると、紹介料の存在は、エージェントが成約で収入を得る事業だということを意味します。内定の承諾を急がせる場面があり得るため、承諾の期限は会社の正式な通知で自分で確かめてください。返戻金制度の有無と内容は、エージェントのサイトの職業安定法に基づく表記で読めます。
表が画面幅より広い場合は、左右にスクロールして確認できます。
| 誰が | 何を | 根拠 |
|---|---|---|
| 求職者 | 手数料を払わない(例外は限られた職業だけ) | 職業安定法第32条の3第2項、施行規則第20条第2項 |
| 求人企業 | 採用が決まったときに紹介料を払う | 職業安定法第32条の3第1項 |
| 職業紹介事業者 | 手数料表・返戻金制度・業務規程を公開する | 施行規則第24条の5第4項 |
| 職業紹介事業者 | 就職者数・早期離職者数などをインターネットで公開する | 職業安定法第32条の16第3項、施行規則第24条の8 |
この節・表の確認資料: e-Gov法令検索「職業安定法」(確認日 2026年11月2日)/e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」(確認日 2026年11月2日)/厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイト(確認日 2026年11月2日)/国土交通省 令和7年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について(確認日 2026年11月2日)/不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格登録等の手続について」(確認日 2026年11月2日)/宅建Jobエージェント 公式サイト(運営会社・事業許可番号・職業安定法に基づく表記)(確認日 2026年11月2日)
04許可と実績は厚生労働省のサイトで確かめる
エージェントが許可を受けた事業者かどうかは、厚生労働省職業安定局の人材サービス総合サイトで確かめられます。有料職業紹介事業の許可を受けた事業者には許可番号が付いており、エージェントのサイトの会社概要や職業安定法に基づく表記に載っています。
このサイトで見られるのは許可の有無だけではありません。職業安定法第32条の16第3項は、有料職業紹介事業者に、紹介により就職した人の数、そのうち期間の定めのない労働契約を結んだ人の数、その人のうち6か月以内に離職した人の数、手数料に関する事項などの情報提供を義務づけています。
見るべきは、就職者数と6か月以内の離職者数の組み合わせです。就職者が多くても早期の離職が目立つ事業者は、紹介の精度に疑問が残ります。数字の大小だけで良し悪しは決められませんが、複数の事業者を同じ物差しで比べられる公的な情報はこれしかありません。
許可番号を確かめる作業は数分で終わります。口コミやランキングのサイトには掲載の基準が書かれていないものもあるため、まず法律で公開が義務づけられた数字から見るほうが確実です。
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| 公開される情報 | 分かること |
|---|---|
| 許可番号 | 厚生労働大臣の許可を受けた有料職業紹介事業者か |
| 紹介により就職した人の数 | 紹介の規模 |
| 6か月以内に離職した人の数 | 紹介の定着度(解雇などを除く) |
| 手数料に関する事項 | 会社が払う紹介料の考え方 |
| 返戻金制度 | 早期離職時に紹介料を返す取り決めの有無 |
この節・表の確認資料: e-Gov法令検索「職業安定法」(確認日 2026年11月2日)/e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」(確認日 2026年11月2日)/厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイト(確認日 2026年11月2日)/国土交通省 令和7年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について(確認日 2026年11月2日)/不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格登録等の手続について」(確認日 2026年11月2日)/宅建Jobエージェント 公式サイト(運営会社・事業許可番号・職業安定法に基づく表記)(確認日 2026年11月2日)
05総合型と不動産特化型の違い
転職エージェントは、扱う求人の範囲で総合型と特化型に分けられます。総合型は業界を横断して求人を扱い、特化型は不動産業など特定の業界の求人に絞っています。どちらが優れているかではなく、自分の状況に合うかで選びます。
不動産業界で働くと決めていて、売買仲介か賃貸か管理かを相談しながら絞りたいなら、特化型が合います。業界の求人だけを見るので、宅建士の配置や歩合の条件といった業界特有の話を前提に面談が進みます。
金融や建設など今の業界の経験を活かしつつ不動産も選択肢に入れたい人や、不動産業界に決め切れていない人は、総合型のほうが比較の幅を持てます。宅建を活かせる事業会社の総務や資産管理の求人は、総合型で見つかることもあります。
担当者の業界知識は、面談で確かめられます。たとえば「専任の宅建士として就任する前提の求人か」「宅建士証の交付がいつまでに必要か」を聞いて、答えが具体的に返ってくるかを見てください。特化型を名乗っていても、この質問に答えられない担当者には条件の詰めを任せにくくなります。
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| 項目 | 総合型 | 不動産特化型 |
|---|---|---|
| 扱う求人 | 業界を横断 | 不動産業が中心 |
| 合う人 | 業界を決め切れていない人、今の業界の経験を軸にする人 | 不動産業界で働くと決めている人 |
| 面談で確かめること | 不動産の求人がどのくらいあるか | 職種ごとの宅建士の役割を説明できるか |
| 併用 | 特化型と組み合わせて比較の幅を確保できる | 総合型と組み合わせて業界外の選択肢も残せる |
この節・表の確認資料: e-Gov法令検索「職業安定法」(確認日 2026年11月2日)/e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」(確認日 2026年11月2日)/厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイト(確認日 2026年11月2日)/国土交通省 令和7年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について(確認日 2026年11月2日)/不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格登録等の手続について」(確認日 2026年11月2日)/宅建Jobエージェント 公式サイト(運営会社・事業許可番号・職業安定法に基づく表記)(確認日 2026年11月2日)
06転職サイト・ハローワーク・エージェントの違い
宅建士の転職サイトと転職エージェントは、似た名前でも法律上の区分が違います。転職サイトは求人情報を求職者に届ける「募集情報等提供」で、応募も日程の調整も自分で行います。エージェントは「職業紹介」で、担当者が求人を選んで紹介し、会社との間に入って調整します。
ハローワーク(公共職業安定所)は国が無料で行う職業紹介です。地域の中小の宅建業者が求人を出していることがあり、地元で働きたい人には欠かせません。宅建業者の97%超は知事免許の業者で、地域に根ざした会社が大半を占めます。
エージェントが向いているのは、条件の交渉や日程の調整を任せたいとき、非公開の求人も含めて紹介を受けたいとき、職種の選び方を相談したいときです。反対に、行きたい会社が決まっているなら、会社のサイトから直接応募するほうが早く進みます。
どの方法でも、職業安定法第5条の3により、業務の内容と賃金・労働時間などの労働条件は明示されなければなりません。求人の情報が少ないと感じたら、どの方法で見つけた求人でも、条件の明示を求めることができます。
表が画面幅より広い場合は、左右にスクロールして確認できます。
| 方法 | 法律上の区分 | 応募・調整 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 転職サイト | 募集情報等提供 | 自分で行う | 多くの求人を条件で絞り込んで比べる |
| 転職エージェント | 有料職業紹介(求職者は無料) | 担当者が間に入る | 職種の相談・条件交渉・日程調整 |
| ハローワーク | 国の職業紹介(無料) | 窓口で紹介状を受ける | 地元の中小の宅建業者を探す |
| 会社のサイト | 会社による直接の募集 | 自分で行う | 行きたい会社が決まっている |
この節・表の確認資料: e-Gov法令検索「職業安定法」(確認日 2026年11月2日)/e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」(確認日 2026年11月2日)/厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイト(確認日 2026年11月2日)/国土交通省 令和7年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について(確認日 2026年11月2日)/不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格登録等の手続について」(確認日 2026年11月2日)/宅建Jobエージェント 公式サイト(運営会社・事業許可番号・職業安定法に基づく表記)(確認日 2026年11月2日)
07宅建Jobエージェントについて公式サイトで確認できること
「宅建Jobエージェント」「宅建ジョブエージェント」と名前で調べる人も多いので、公式サイトで確認できる事実だけをまとめます。運営は株式会社ヘイフィールド(東京都渋谷区)で、公式サイトでは自らを不動産業界特化の転職エージェントと説明しています。
公式サイトの職業安定法に基づく表記には、有料職業紹介の事業許可番号13-ユ-311453が掲載されています。同じ表記で、手数料の負担者は求人者とされています。これは職業安定法の原則どおりで、求職者は手数料を払いません。
許可番号が分かれば、前の節で紹介した人材サービス総合サイトで、紹介による就職者数や6か月以内の離職者数を確かめられます。これはこの会社に限らず、どのエージェントにも同じように使える確認方法です。
合うかどうかは、次の節の3つの条件と、面談で担当者がどこまで具体的に答えるかで判断してください。
08自分に合うかを決める3つの条件
エージェントを選ぶ前に、自分の側で3つの条件を決めておくと、合わないサービスに時間を使わずに済みます。経験、勤務地、雇用形態です。
1つ目は不動産業界での経験です。経験者だけを対象にするサービスもあれば、未経験者の支援を前提にするサービスもあります。対象外のサービスに登録しても紹介は受けられないため、公式サイトの対象者の記載を先に読みます。
2つ目は勤務地です。エージェントの拠点や求人の多い地域は事業者ごとに違います。地方で働きたいなら、その地域の求人を扱っているかを面談の前に確認し、扱いが少なければハローワークと組み合わせます。
3つ目は雇用形態です。転職エージェントには、正社員の求人を中心に扱い、アルバイト・パートの求人を扱わないところがあります。週数日の勤務や副業を探しているなら、求人サイトやハローワークのほうが合います。
09面談の前に用意すること
最初の面談は、担当者が紹介する求人の方向を決める場です。ここで自分の状態と条件を正確に伝えられるかで、その後に届く求人の質が変わります。用意するものは多くありませんが、事前に決めておくことがあります。
最も大事なのは、宅建の段階を正確に伝えることです。合格しただけか、資格登録まで済んだか、宅建士証の交付を受けたかで、応募できる求人が変わります。資格登録の要件(実務経験2年以上か登録実務講習の修了)を満たしているかも伝えます。
次に年収の下限です。求人票の年収は歩合を含むモデル年収のことがあるため、固定給だけで生活が成り立つ金額を自分で決めておきます。この数字がないと、担当者は上限の数字で求人を探してしまいます。
最後に、職務経歴書です。前職で扱った金額、件数、担当した顧客の種類など、数字で書ける実績を並べておくと、未経験の職種でも担当者が会社へ推薦しやすくなります。
表が画面幅より広い場合は、左右にスクロールして確認できます。
| 項目 | 伝える内容 | 伝えないと起きること |
|---|---|---|
| 宅建の段階 | 合格・資格登録・宅建士証のどこまでか | 応募条件に合わない求人が届く |
| 登録の要件 | 実務経験2年以上か登録実務講習の修了見込み | 入社後の段取りが詰められない |
| 年収の下限 | 固定給だけで必要な金額 | 歩合込みの年収で比べてしまう |
| 職種の候補 | 売買仲介・賃貸・管理・事務の優先順位 | 紹介される求人がぶれる |
| 転職の時期 | 入社できる時期と在職中かどうか | 面接日程が組めない |
この節・表の確認資料: e-Gov法令検索「職業安定法」(確認日 2026年11月2日)/e-Gov法令検索「職業安定法施行規則」(確認日 2026年11月2日)/厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイト(確認日 2026年11月2日)/国土交通省 令和7年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について(確認日 2026年11月2日)/不動産適正取引推進機構「宅地建物取引士資格登録等の手続について」(確認日 2026年11月2日)/宅建Jobエージェント 公式サイト(運営会社・事業許可番号・職業安定法に基づく表記)(確認日 2026年11月2日)
10面談で担当者に確かめること
面談は、担当者があなたを知る場であると同時に、あなたが担当者を確かめる場でもあります。聞くべきことを決めておくと、合わないエージェントを早く見分けられます。
まず、紹介される求人の労働条件がどこまで分かるかを聞きます。固定給と歩合の比率、歩合の支給条件、資格手当の有無、専任の宅建士として就任する前提かどうかは、求人票だけでは分からないことが多い項目です。
次に、応募する求人を誰が決めるかです。担当者が書類を送る前に、必ず本人の了承を取るかを確認してください。了承なく応募されると、後で自分で応募しようとした会社に、すでに書類が届いていることになります。
最後に、連絡の頻度と手段です。在職中なら、電話に出られない時間帯を伝え、連絡をメールやメッセージに寄せてもらいます。連絡が多すぎて負担になると、比べて決めるための時間がなくなります。
11複数登録するときに管理すること
エージェントを2〜3社併用すること自体は珍しくありません。扱う求人が事業者ごとに違うため、比較の幅を広げられます。ただし、管理を誤ると選考に支障が出ます。
最も避けたいのは、同じ会社の同じ求人に、別々のエージェントから応募してしまうことです。会社側ではどちらの紹介として扱うかの確認が必要になり、選考が止まることがあります。応募した会社と経路は、自分で一覧にして管理してください。
一覧には、会社名、求人の職種、応募した経路(どのエージェントか、直接か)、応募日、選考の段階を書きます。各エージェントには、他社経由で応募済みの会社を伝えておくと、重複の紹介を避けられます。
登録数を増やしすぎると、面談と連絡の対応だけで時間がなくなります。特化型1社と総合型1社のように、性格の違うサービスを組み合わせるほうが、同じ型を何社も重ねるより比較に役立ちます。
12経歴と個人情報はどこまで渡るのか
エージェントに渡した経歴や連絡先は、職業安定法第5条の5で扱いが決められています。職業紹介事業者は、業務の目的の達成に必要な範囲内で、目的を明らかにして求職者の個人情報を集め、その目的の範囲内で保管・使用しなければなりません。
つまり、あなたの職務経歴書を会社へ送るのは、紹介という目的の範囲内で行われることです。本人の同意がある場合などを除き、目的を超えて使うことはできません。応募のたびに了承を取るよう求めるのは、この点からも筋が通っています。
在職中の転職活動では、今の勤務先の取引先やグループ会社へ書類が届くことを避けたい場合があります。その場合は、応募を避けたい会社を担当者に伝えておきます。
退会するときは、登録した情報の扱いを確認してください。各事業者は個人情報の取扱いをプライバシーポリシーで公開しています。退会の手続と、その後の情報の扱いが書かれている箇所を読んでおくと安心です。
13紹介や内定の断り方
紹介された求人も、選考中の会社も、内定も、承諾する前なら断ることができます。職業安定法第2条は、何人も公共の福祉に反しない限り職業を自由に選択できると定めています。エージェント経由だからといって、応募や入社の義務が生じるわけではありません。
求人の紹介を断るときは、理由を1行添えると次の紹介の精度が上がります。「固定給が希望の下限に届かないため見送ります」「賃貸より売買仲介を優先したいので見送ります」のように、条件のどこが合わないかを伝えます。
選考の途中や内定を辞退するときは、決めた時点で早く伝えることが最も大事です。会社は次の候補者の選考を止めて待っていることがあります。「検討の結果、今回は辞退させていただきます。選考の機会をいただきありがとうございました」と、結論を先に伝えれば十分です。
エージェントそのものの利用をやめるときも同じです。「ほかの方法で転職先が決まったため、利用を終了します」と伝え、退会の手続を取ります。引き止められても、続けるかどうかを決めるのは自分です。
14内定を承諾する前に確かめること
内定が出たら、承諾の前に労働条件を書面で確かめます。職業安定法第5条の3第3項は、求人企業が紹介の段階で明示した労働条件を変更して契約を結ぶ場合には、変更する内容を求職者に明示しなければならないと定めています。求人票と内定時の条件に違いがないかを1項目ずつ比べてください。
宅建に関わる項目では、資格手当の額と支給の条件、専任の宅建士として就任する時期、宅建士証の交付や登録実務講習の費用を会社が負担するかを確かめます。これらは求人票に書かれていないことが多く、入社後に確かめると交渉の余地がなくなります。
承諾の期限も確認します。期限まで時間がない場合は、ほかの選考の状況を伝えて期限の調整を相談することができます。エージェントは会社との間に入っているので、この調整を任せられるのが使う利点の1つです。
承諾したら、選考中のほかの会社とエージェントへ速やかに辞退を伝えます。在職中なら、今の勤務先の就業規則で退職の申し出の時期を確かめ、入社日から逆算して退職の手続を始めます。
15今日できること
エージェントに登録する前に、自分の宅建の段階、年収の下限、職種の優先順位の3つを紙に書いてください。この3つが決まっていれば、どのエージェントに会っても話がぶれません。
次に、気になるエージェントの許可番号を公式サイトの職業安定法に基づく表記で確かめ、人材サービス総合サイトで就職者数と6か月以内の離職者数を見ます。比べるのは2〜3社で十分です。
面談の日までに合格発表が来ない人は、自己採点の結果と、発表後に登録実務講習を受けるかどうかの予定を伝えれば足ります。待っている間は宅建業法の問題を解き、35条の説明事項を言える状態にしておくと、面接で知識を問われたときにも使えます。
よくある質問
転職エージェントはなぜ求職者が無料なのですか。
職業安定法第32条の3第2項が、有料職業紹介事業者は求職者から手数料を徴収してはならないと定めているためです。紹介料は、紹介を受けて人を採用した会社が払います。例外は職業安定法施行規則第20条第2項で、芸能家・モデルと、賃金が一定額を超える科学技術者・経営管理者・熟練技能者に限られています。
不動産の転職エージェントは複数登録してもよいですか。
問題ありません。扱う求人は事業者ごとに違うため、2〜3社を併用すると比較の幅が広がります。注意するのは、同じ会社の同じ求人に別々のエージェントから応募しないことです。会社名・職種・応募した経路・応募日・選考の段階を一覧にして自分で管理し、他社経由で応募済みの会社は各エージェントに伝えておきます。
転職エージェントの紹介を断ってもよいですか。
断ってかまいません。職業安定法第2条は職業選択の自由を定めており、エージェント経由でも応募や入社の義務は生じません。求人の紹介を断るときは、固定給が下限に届かない、職種の優先順位が違うなど、合わない条件を1行添えると次の紹介の精度が上がります。選考や内定の辞退は、決めた時点で早く伝えることが大事です。
転職エージェントが許可を受けているかはどう確かめますか。
エージェントのサイトの会社概要や職業安定法に基づく表記で有料職業紹介の許可番号を確かめ、厚生労働省職業安定局の人材サービス総合サイトで照合します。同じサイトでは、職業安定法第32条の16第3項に基づき、紹介による就職者数や、期間の定めのない雇用で就職した人のうち6か月以内に離職した人の数なども確かめられます。
宅建士の転職サイトと転職エージェントは何が違いますか。
転職サイトは求人情報を届ける「募集情報等提供」で、応募や面接日程の調整は自分で行います。転職エージェントは「職業紹介」で、担当者が求人を選んで紹介し、会社との間に入って条件交渉や日程調整を担います。どちらも求職者は通常無料です。多くの求人を自分で比べたいなら転職サイト、相談や交渉を任せたいならエージェントが合います。
未経験でも不動産特化型のエージェントを使えますか。
サービスによります。未経験者の支援を前提にするところもあれば、不動産業界の経験者だけを対象にするところもあります。対象外のサービスに登録しても紹介は受けられないため、公式サイトの対象者の記載を先に確かめてください。未経験の場合は、宅建の段階と、資格登録の要件をどう満たすかを面談で伝えると、紹介される求人が絞られます。
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不動産業界の転職を、担当者と進めたい人へ
求人を自分で探すのと並行して、不動産業界専門の転職支援を使う方法もあります。利用料は求職者にはかかりません。合う条件が違うので、下の「向いている人」で選んでください。
宅建Jobエージェント
運営:株式会社ヘイフィールド- 向いている人
- 20代〜40代前半で、不動産会社の正社員を目指す人
- 勤務地を上の地域に限らずに探したい人
アルバイト・パートの求人を探す人には向きません。
登録すると担当者から電話かメールで連絡があります。求人の紹介を受けても、応募するかどうかは自分で決められます。
PR:合トレはA8.netのアフィリエイトプログラムを利用しています。上のリンクから申込や登録があると、合トレに紹介料が支払われます。並び順は紹介料の額ではなく、宅建を学んだ人に合うかで決めています。
この記事の参照元
法令、制度、試験日程は変更される場合があります。受験・手続の前には、リンク先の最新案内も確認してください。