建物・設備
単相三線式とは?100V・200Vと都市ガス・LPガスの違い【賃貸管理士】【2026年度試験対応】
賃貸不動産経営管理士の電気・ガス設備を解説。単相三線式と単相二線式、100V・200Vの取り出し方、都市ガスとLPガスの性質を比較表と確認問題で整理します。
要点 6件・基本問題 7問・解説の確認問題 3問読む → 覚える → 解くまでこのページで完結
- 法令基準日
- 2026-04-01
- 最終確認日
- 2026-08-15
- 確認
- chintaikanrishi-critical-review-2026-08-15

2026年度試験対応。法令基準日:2026-04-01。
まず押さえるポイント
一般家庭で学ぶ単相三線式は、2本の電圧線と1本の中性線を使い、100Vと200Vを利用する方式です。線が3本だから三相という意味ではありません。ガス設備は別の軸で、主成分がメタンの都市ガスと、プロパン・ブタンのLPガスを区別します。
法令基準日:2026-04-01 / 解説更新日:2026-09-08
単相三線式の100V・200Vはどこから取り出す?

単相三線式は100Vと200V。都市ガスの主成分はメタン、LPガスはプロパン・ブタン。
図を大きく見る単相三線式100V/200Vでは、中性線と一方の電圧線の間で100V、2本の電圧線の間で200Vを利用します。三線式という名称は使用する電線の本数を表しており、三相交流の意味ではありません。
試験で扱う一般家庭の単相二線式100Vは、電圧線と中性線の2本を使います。「二線式ならどんな供給方式でも200Vは存在しない」という一般論に広げるのではなく、問題が示す家庭用100V配線という前提を確認します。
| 方式 | 電線の組合せ | 学習上の着眼点 |
|---|---|---|
| 単相三線式100V/200V | 中性線+電圧線で100V/電圧線同士で200V | 100Vと200Vを利用できる |
| 単相二線式100V | 中性線+電圧線で100V | この配線のまま200V用機器は使えない |
200V対応の住宅でも機器をそのまま差し替えない
建物への供給方式と、個々の機器に接続する回路・コンセントは区別します。単相三線式の住宅というだけで、すべてのコンセントが200Vになるわけではありません。機器の定格電圧と回路の対応を確認します。
管理の役割は、設備の方式を理解し、不具合や変更希望を適切に専門業者へつなぐことです。この解説は試験で方式を判断するためのもので、分電盤の結線変更やガス機器の接続手順を案内するものではありません。
都市ガスとLPガス|主成分と空気との重さを整理
現在一般的な都市ガスはメタンを主成分とし、空気より軽い性質があります。LPガスはプロパンやブタンを主成分とし、気体では空気より重い性質があります。漏れたガスがたまりやすい位置の違いは、この性質と関連します。
ガスの種類が異なれば、対応する燃焼機器や供給設備も確認が必要です。都市ガス用の機器をそのままLPガスに使える、といった互換性の判断はしません。警報器の種類・設置位置も、ガス種とメーカーの指定条件に従って確認します。
| 種類 | 主な成分 | 気体の性質 |
|---|---|---|
| 一般的な都市ガス | メタン | 空気より軽い |
| LPガス | プロパン・ブタン | 空気より重い |
試験で「3」と「200V」を見たら確認すること
Q. 電線が3本なら三相三線式ですか。A. 単相三線式も3本を使います。線の本数だけでなく、交流の方式と中性線の有無を読みます。数字が同じでも同じ設備ではありません。
令和4年度問19には、家庭用の単相二線式と200V機器を結び付ける記述があります。供給方式の前提を先に確認してから、使える電圧を判断します。同じ問題のガス設備に関する記述は、電気の線数とは切り離して検討します。
出題例の原本・年度別問題
過去の出題を手がかりに、判断する条件を整理します。このページの説明と確認問題は合トレのオリジナルです。
- 令和4年度 問19
家庭用の単相二線式100Vと200V機器の関係を確認する
公式の公表資料を確認する
オリジナル確認問題で判断する
○か×かを選び、理由を確認してください。実際の過去問を転載したものではありません。
この解説の一次資料
- 東京電力パワーグリッド:単相3線式と単相2線式の違い確認日:2026-09-08
- 東京ガス:都市ガスとLPガスの成分・比重(話のたまご)確認日:2026-09-08
- 賃貸不動産経営管理士協議会:過去の試験問題確認日:2026-09-08
- 賃貸不動産経営管理士協議会:令和8年度試験実施要領確認日:2026-09-08
ガス設備とガス漏れ警報器
都市ガス13Aは主成分がメタンで空気より軽く、漏れると天井付近に滞留するため、検知器は天井面から下方30cm以内、かつガス燃焼器から水平距離8m以内に設置する。これに対しLPガス(プロパン)は空気より重く床付近に滞留するため、検知器は床面から上方30cm以内、かつ燃焼器から水平距離4m以内に設置する。ガス警報器の有効期限はおおむね5年で、期限が来たら本体を交換する。
覚え方都市ガスは軽く天井、LPは重く床、どちらも三十センチ
混同注意・比較表
単相2線式と単相3線式の違い
最初に200Vの機器を使うかどうかを確認します。使うなら単相3線式が必要で、電線の本数の違いがそのまま設置できる設備の違いにつながります。
| 事由 | 単相2線式 | 単相3線式 | 理由・判断ポイント |
|---|---|---|---|
| 電線の構成 | 電圧線と中性線の2本の線を利用する方式である | 3本の電線を用い、真ん中の中性線と上または下の電圧線、あるいは中性線以外の上下の電圧線を利用する | 中性線が真ん中にあり、その上下に電圧線があるのが単相3線式です。 |
| 使える電圧最重要 | 電圧線と中性線の組合せしかないため、使用できるのは100Vのみとなる | 中性線と電圧線で100V、中性線以外の上と下の電圧線で200Vが利用可能になる | 200Vが使えるのは単相3線式だけで、単相2線式で200Vが使えるとする出題は誤りです。 |
| 使える機器 | 照明や冷蔵庫など100Vの機器に限られ、200Vを必要とする機器は利用できない | 200Vを利用するエアコンや電磁調理器などを使えるため、最近の住宅で一般的に用いられる | 入居者から200V機器を使いたいと相談されたときは、まず住戸の配電方式を確認します。 |
電線の構成
- 単相2線式
- 電圧線と中性線の2本の線を利用する方式である
- 単相3線式
- 3本の電線を用い、真ん中の中性線と上または下の電圧線、あるいは中性線以外の上下の電圧線を利用する
判断ポイント
中性線が真ん中にあり、その上下に電圧線があるのが単相3線式です。
使える電圧
最重要- 単相2線式
- 電圧線と中性線の組合せしかないため、使用できるのは100Vのみとなる
- 単相3線式
- 中性線と電圧線で100V、中性線以外の上と下の電圧線で200Vが利用可能になる
判断ポイント
200Vが使えるのは単相3線式だけで、単相2線式で200Vが使えるとする出題は誤りです。
使える機器
- 単相2線式
- 照明や冷蔵庫など100Vの機器に限られ、200Vを必要とする機器は利用できない
- 単相3線式
- 200Vを利用するエアコンや電磁調理器などを使えるため、最近の住宅で一般的に用いられる
判断ポイント
入居者から200V機器を使いたいと相談されたときは、まず住戸の配電方式を確認します。
01電気の配電方式と都市ガス・LPガスの重要暗記項目
ガス設備とガス漏れ警報器
都市ガス13Aは主成分がメタンで空気より軽く、漏れると天井付近に滞留するため、検知器は天井面から下方30cm以内、かつガス燃焼器から水平距離8m以内に設置する。これに対しLPガス(プロパン)は空気より重く床付近に滞留するため、検知器は床面から上方30cm以内、かつ燃焼器から水平距離4m以内に設置する。ガス警報器の有効期限はおおむね5年で、期限が来たら本体を交換する。
覚え方都市ガスは軽く天井、LPは重く床、どちらも三十センチ
ひっかけ注意都市ガスとLPガスの比重・設置高さの入替えが最頻出。水平距離(都市ガス8m・LP4m)の入替えも狙われる。
マイコンメーター
マイコンメーターは、震度5相当以上の地震動、ガスの異常な大量流出、長時間の連続使用、ガス圧力の異常低下などを検知すると自動的にガスを遮断し、表示ランプで警報を出す保安機能付きガスメーターである。遮断された場合は、ガス機器の栓をすべて閉めたうえで復帰ボタンを押し、表示ランプの点滅が終わるまで待つことで利用者自身が復帰操作を行える。必ずガス会社の作業が必要になるわけではない。
覚え方揺れ・出し過ぎ・つけっぱなしで自動遮断
ひっかけ注意「遮断されたら必ずガス会社による作業が必要」とする誤りが狙われる。多くは利用者の復帰操作で回復する。
住戸への電気の供給方式
住戸への低圧配電には、電圧線と中性線の2本で100Vのみを供給する単相2線式と、2本の電圧線と1本の中性線の計3本で100Vと200Vの双方を供給できる単相3線式がある。IHクッキングヒーターや200Vの電気温水器を使うには単相3線式が必要で、既存の単相2線式の住戸では幹線や分電盤の改修が必要になる。単相3線式では中性線が断線(欠相)すると一方の回路に過大な電圧がかかり機器が損傷するおそれがある。
覚え方三線は百と二百の二刀流、中性線が切れると危険
ひっかけ注意単相2線式で200Vが使えるとする誤りが狙われる。200V機器の設置可否は配電方式で決まる。
分電盤と遮断器
分電盤には通常、①契約電流を超えると遮断するアンペアブレーカー(電力会社が設置し、契約形態により設置されないこともある)、②漏電を検知して回路全体を遮断する漏電遮断器、③各分岐回路の過電流で遮断する配線用遮断器(安全ブレーカー)が納められている。全体が停電したときはアンペアブレーカーか漏電遮断器、一部の回路だけ止まったときは配線用遮断器を疑う。漏電遮断器はテストボタンで定期的に動作確認する。
覚え方全部落ちたらアンペアか漏電、一部だけなら分岐の過電流
ひっかけ注意漏電遮断器・配線用遮断器・アンペアブレーカーの機能の入替えが狙われる。漏電は地絡、契約超過は過電流である。
幹線容量と受電方式
各住戸の契約容量を増やすと、引込線・幹線・分電盤の各段階に流れる電流が増えるため、幹線の太さや配線用遮断器の容量が足りているかを確認する必要がある。分電盤を交換すれば自由に契約容量を上げられるわけではない。共同住宅への電力供給方式には、建物の一室を電力会社に提供して変圧器等を設置する借室方式、屋外に集合住宅用変圧器を置く方式、契約電力50kW以上で自ら受変電設備を設ける高圧受電方式がある。
覚え方契約を上げる前に幹線を見る
ひっかけ注意「分電盤を交換すれば契約容量は自由に上げられる」とする誤りが狙われる。実際には幹線容量が制約となる。
電気工事の資格
電気工事士法により、一般用電気工作物(住宅等の低圧受電設備)の電気工事は第二種以上の電気工事士でなければ従事できず、自家用電気工作物(高圧受電など)は第一種電気工事士等が必要となる。所有者本人や入居者であっても、コンセントの増設や配線の分岐などを無資格で行うことはできない。差込み接続器への差込みなど政令で定める軽微な作業は資格を要しない。
覚え方配線をいじれるのは電気工事士だけ
ひっかけ注意「自分の持ち物だから自由に工事できる」とする誤りが狙われる。資格の要否は所有関係とは無関係である。
02試験で正誤を分けるチェック順
- 1単相三線式では中性線との間で100V、電圧線間で200Vを利用する
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 2契約容量、主開閉器・ブレーカー、同時使用できる設備容量を区別する
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 3都市ガスとLPガスの供給方法、料金・設備、ガス事業法等の保安制度を分ける
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
03この論点の根拠
- 内容の基準日
- 2026-04-01
- 復習方法
- 要点を確認した後、○×一問一答で条件の違いを見分ける
法改正により扱いが変わる場合があります。試験日程や申込みに関する情報は、 必ず公式案内も確認してください。
問題演習
電気の配電方式と都市ガス・LPガスの○×一問一答
1/7問解答 0・正解 0
建物・設備重要度 S
ガス設備とガス漏れ警報器
都市ガス(13A)は空気より軽いため、ガス漏れ警報設備の検知器は天井面の下方30cm以内に設置する。
電気の配電方式と都市ガス・LPガスの○×一問一答7問|問題と解説
この論点で収録している7問を、正誤と解説つきで通して読めます。 上の演習で迷った問題を見直すときに使ってください。
問1
ガス設備とガス漏れ警報器重要度S都市ガス(13A)は空気より軽いため、ガス漏れ警報設備の検知器は天井面の下方30cm以内に設置する。
答え:○(正しい)
解説
正しい。都市ガスは天井付近に滞留するため、検知器は天井面の下方30cm以内に設ける。
問2
ガス設備とガス漏れ警報器重要度S液化石油ガス(LPガス)は空気より軽いため、ガス漏れ警報設備の検知器は天井面の付近に設置する。
答え:×(誤り)
解説
誤り。LPガスは空気より重く床面付近に滞留するため、検知器は床面から上方30cm以内に設置する。
問3
住戸への電気の供給方式重要度A単相3線式は、3本の電線のうち中性線と他の1本を利用すれば100ボルト、中性線以外の2本を利用すれば200ボルトが得られる。
答え:○(正しい)
解説
正しい。単相3線式は100Vと200Vの双方を取り出せる方式である。
問4
分電盤と遮断器重要度A漏電遮断器(漏電ブレーカー)は、契約アンペアを超える電流が流れたときに回路を遮断する装置である。
答え:×(誤り)
解説
誤り。それはアンペアブレーカーの機能である。漏電遮断器は漏電を検知して回路を遮断する。
問5
マイコンメーター重要度Aガスメーター(マイコンメーター)は、地震の強い揺れやガスの異常な流量を検知すると、自動的にガスの供給を遮断する機能を有する。
答え:○(正しい)
解説
正しい。震度5相当以上の地震動や異常流量、長時間の連続使用等を検知して自動遮断する。
問6
幹線容量と受電方式重要度B各住戸の契約電流を大きくする場合には、住戸内の分電盤だけでなく、建物への引込みから各住戸へ至る幹線の容量が足りているかを確認する必要がある。
答え:○(正しい)
解説
正しい。幹線容量が不足したまま契約容量だけを増やすと、発熱や電圧降下の原因となる。
問7
電気工事の資格重要度B住宅の屋内配線工事は、電気工事士の資格を有しない者であっても、その建物の所有者本人であれば行うことができる。
答え:×(誤り)
解説
誤り。一般用電気工作物の電気工事は、原則として電気工事士でなければ従事できない。
電気の配電方式と都市ガス・LPガスの問題を続けて解く
この論点に対応する7問を絞り込んで出題します。