2026年11月試験対応2026年4月1日施行法令基準情報の正確さへの取り組み

建物・設備

換気の第1種・第2種・第3種を比較|24時間換気も整理【賃貸不動産経営管理士】【2026年度試験対応】

換気方式の違いを、給気と排気のどちらに機械を使うかで図解。自然換気、24時間換気、住宅の0.5回/h、給気口を塞いだときの影響を解説します。

要点 7件・基本問題 8・解説の確認問題 3問読む → 覚える → 解くまでこのページで完結

法令基準日
2026-04-01
最終確認日
2026-08-15
確認
chintaikanrishi-critical-review-2026-08-15
換気設備とシックハウスの解説記事カバー(写真調イメージ)

2026年度試験対応。法令基準日:2026-04-01

まず押さえるポイント

第1種換気は給気・排気とも機械、第2種は給気だけ機械、第3種は排気だけ機械を使います。室内に空気を入れる側と、外へ出す側を分けて考えると、名称を暗記するだけより判断しやすくなります。

法令基準日:2026-04-01 / 解説更新日:2026-09-08

換気方式は給気と排気の組合せで覚える

第1種:給気:機械/排気:機械:両側を機械で制御。第2種:給気:機械/排気:自然:給気側に機械。第3種:給気:自然/排気:機械:排気側に機械

第1種:給気:機械/排気:機械:両側を機械で制御。第2種:給気:機械/排気:自然:給気側に機械。第3種:給気:自然/排気:機械:排気側に機械

図を大きく見る

給気は外の空気を室内へ入れること、排気は室内の空気を外へ出すことです。第1種から第3種までの番号は、換気能力の優劣を表しているわけではありません。

第3種換気では、排気ファンで空気を外へ出すことで、給気口から外気を取り込みます。排気が機械だからといって給気口が不要になるわけではなく、空気の入口と出口がそろって換気経路になります。

換気方式は給気と排気の組合せで覚える
項目押さえる内容注意点
第1種給気:機械/排気:機械両側を機械で制御
第2種給気:機械/排気:自然給気側に機械
第3種給気:自然/排気:機械排気側に機械

根拠:国土交通省:シックハウス対策の技術的基準試験実施団体:過去の試験問題

自然換気は風や温度差の影響を受ける

窓や開口部を使う自然換気は、風圧や室内外の温度差を利用します。そのため、風向きや気温などにより換気量が変わり、常に一定の換気量を維持する方式とはいえません。

機械換気でも、フィルターの目詰まりや給気口の閉鎖で計画した換気を妨げることがあります。管理ではファンが回っているかだけでなく、空気の通り道と部品の清掃状況を確認します。

根拠:国土交通省:シックハウス対策の技術的基準試験実施団体:過去の試験問題

24時間換気と0.5回/hの意味

シックハウス対策では、住宅の居室に原則として換気回数0.5回/h以上の機械換気設備が求められます。0.5回/hは、計画上1時間に室容積の半分に相当する空気量を換気するという量の表現です。

「2時間で室内の汚染物質が完全にゼロになる」という意味ではありません。汚染物質の発生や空気の混ざり方も関係します。また、窓を時々開けることと、必要な機械換気設備を継続運転することは別に考えます。

根拠:国土交通省:シックハウス対策の技術的基準

第3種換気の給気不足|過去問での見分け方

第3種換気で給気が不足すると、排気により室内が負圧になりやすくなります。寒さを理由に給気口をすべて塞ぐなど、入口を失わせる使い方には注意が必要です。設備の取扱説明に沿って使います。

令和5年度問14では、自然換気の変動や、第3種換気の給気・排気の関係が扱われています。先に給気と排気へ「機械」「自然」と書き込み、その後に圧力の関係を考えるのが解き方の基本です。

根拠:試験実施団体:過去の試験問題国土交通省:シックハウス対策の技術的基準

出題例の原本・年度別問題

過去の出題を手がかりに、判断する条件を整理します。このページの説明と確認問題は合トレのオリジナルです。

オリジナル確認問題で判断する

○か×かを選び、理由を確認してください。実際の過去問を転載したものではありません。

  1. 1 第3種換気は給気と排気の両方に機械を使う。

    根拠:資料1

  2. 2 自然換気の換気量は風や室内外の温度差の影響を受ける。

    根拠:資料1

  3. 3 排気ファンが動いていれば、第3種換気の給気口は全部塞いでよい。

    根拠:資料1資料2

この解説の一次資料

最重要ポイント

機械換気の種類

機械換気は給気・排気に送風機を用いるかどうかで3種類に分かれる。第1種は給気・排気とも機械で行い、室内を正圧にも負圧にもでき換気量が安定するため熱交換換気や地下室等に用いるが設備費・運転費が大きい。第2種は給気のみ機械で室内が正圧となり、汚染空気の流入を嫌う手術室・クリーンルームなどに用いる。第3種は排気のみ機械で室内が負圧となり、臭気や水蒸気を他室へ拡散させない台所・浴室・便所に用いる。

覚え方一種は両方機械、二種は押し込む正圧、三種は吸い出す負圧

最重要・比較表

第1種・第2種・第3種の機械換気の違い

最初に給気と排気のどちらを機械で行うかを確認します。それが決まれば、室内が正圧になるか負圧になるかも、どの部屋に向くかも決まります。

機械を使うところ

最重要
第1種換気
給気・排気ともに機械(換気扇や送風機)を用いる
第2種換気
給気のみ機械を用い、排気は開口部から自然に行う
第3種換気
排気のみ機械を用い、給気は開口部から自然に取り入れる

判断ポイント

給気だけ機械なら第2種、排気だけ機械なら第3種と、機械の位置で番号が決まります。

採用される場所

第1種換気
熱交換型換気設備(セントラル換気方式)を設置する居室・機械室・電気室等で採用される
第2種換気
室内へ清浄な空気を供給する必要性の高い、製造工場等の限られた建物で採用される
第3種換気
台所・浴室・便所・洗面所等、燃焼ガス・水蒸気・臭気等が発生する部屋で採用される

判断ポイント

汚れた空気を出したい部屋は第3種、きれいな空気を入れたい部屋は第2種という向きで覚えます。

室内の気圧と注意点

第1種換気
給気・排気とも機械で行うため、自然換気に比べて必要なときに安定した換気ができる
第2種換気
室内が正圧になるため、室内の空気が汚染されている場合、汚染空気が気圧の低い他の部屋へ流出する可能性がある
第3種換気
室内が負圧になるため他の部屋へ汚染空気が流れ込まないが、給気が不十分だと換気扇の能力を高めても必要換気量を確保できない

判断ポイント

第3種は換気扇を強くするより、給気口をふさがないことのほうが効きます。

判断の順序:どちらを機械で行うか → 室内が正圧か負圧か → その部屋の空気を外へ出したいのか、入れたいのか。

法令確認:建築基準法28条の2(確認日 2026-08-05)

01換気設備とシックハウスの重要暗記項目

01
重要度 S

機械換気の種類

機械換気は給気・排気に送風機を用いるかどうかで3種類に分かれる。第1種は給気・排気とも機械で行い、室内を正圧にも負圧にもでき換気量が安定するため熱交換換気や地下室等に用いるが設備費・運転費が大きい。第2種は給気のみ機械で室内が正圧となり、汚染空気の流入を嫌う手術室・クリーンルームなどに用いる。第3種は排気のみ機械で室内が負圧となり、臭気や水蒸気を他室へ拡散させない台所・浴室・便所に用いる。

覚え方一種は両方機械、二種は押し込む正圧、三種は吸い出す負圧

ひっかけ注意第2種と第3種の入替えが最頻出。給気だけ機械が第2種(正圧)、排気だけ機械が第3種(負圧)である。

02
重要度 S

シックハウス対策と24時間換気

建築基準法のシックハウス対策では、原則としてすべての居室に機械換気設備(24時間換気設備)の設置が義務づけられ、住宅等の居室では換気回数0.5回/h以上、住宅等以外の居室では0.3回/h以上が必要とされる。あわせてホルムアルデヒドを発散する内装仕上材の使用面積制限(F☆☆☆☆は制限なし)と、シロアリ駆除剤クロルピリホスの使用禁止が定められた。規制対象はこの2物質である。換気設備は常時運転が前提で、停止すると結露やカビの原因となる。

覚え方住宅は〇・五回、住宅以外は〇・三回、規制物質は二つ

ひっかけ注意換気回数の数値の入替えのほか、「規制対象はホルムアルデヒドだけ」とする誤りが狙われる。

03
重要度 S

居室の換気の基準

建築基準法28条2項は、居室には換気のための窓その他の開口部を設け、換気に有効な部分の面積を床面積の20分の1以上とすることを求め、政令で定める技術的基準に従って換気設備を設けた場合はこの限りでないとする。ふすま・障子など随時開放できるもので仕切られた2室は1室とみなされる。これとは別に、調理室・浴室など火を使用する設備を設けた室には、同条3項により換気設備の設置が義務づけられる。

覚え方換気は二十分の一、火を使う部屋には必ず換気設備

ひっかけ注意採光の7分の1と入れ替える出題が最頻出。火気使用室の換気設備義務が開口部の有無と別に課される点も狙われる。

04
重要度 A

結露の原因と対策

結露は、水蒸気を含む空気が露点温度以下の面に接して水滴となる現象で、壁や窓の表面に生じる表面結露と、壁体内部で生じる内部結露がある。対策の基本は、①換気により室内の水蒸気を排出する、②断熱を強化して表面温度を露点以上に保つ、③家具を壁から離して空気を流すの3点で、熱が伝わりやすい熱橋(ヒートブリッジ)部分には断熱補強が有効である。内部結露を防ぐには断熱層の室内側に防湿層を設ける。

覚え方換気で減らし断熱で温め、家具は壁から離す

ひっかけ注意「結露はすべて入居者の使い方の問題」とする決めつけが狙われる。断熱不足や熱橋など建物側に原因がある場合もある。

05
重要度 A

内部結露と防湿層

内部結露は壁体の内部で生じるため目に見えないまま進行し、断熱材を湿らせて性能を低下させ、木部の腐朽や金物の腐食を招くので被害が深刻になりやすい。冬季は室内の水蒸気圧が高く、水蒸気は室内から壁体内へ移動するので、防湿層は断熱材の室内側に設ける。あわせて外壁側に通気層を設けて入り込んだ湿気を排出し、防湿層の破れやコンセント回りの隙間をつくらないよう施工する。

覚え方防湿は内側、通気は外側

ひっかけ注意防湿層を断熱材の屋外側に設けるとする誤りが狙われる。湿気が流れる向きから位置を判断すれば間違えない。

06
重要度 B

居室の採光と換気の基準

建築基準法28条により、住宅の居室には採光のための窓その他の開口部を設け、その面積は居室の床面積の7分の1以上としなければならない(一定の照明設備を設ける場合は10分の1以上まで緩和される)。換気のための開口部は居室の床面積の20分の1以上が必要で、これを満たさない場合は換気設備を設ける。居室の天井の高さは2.1m以上とされ、地階に設ける住宅の居室には防湿・防水の措置が求められる。

覚え方採光は七分の一、換気は二十分の一、天井は二・一メートル

ひっかけ注意採光(1/7)と換気(1/20)の数値の入替えが狙われる。押入れや便所は居室ではない点も押さえる。

07
重要度 B

断熱工法と熱橋

熱橋(ヒートブリッジ)とは、断熱が途切れて熱が伝わりやすくなった部分をいう。鉄筋コンクリート造の内断熱工法では、室内側に張った断熱材が柱・梁・床スラブとの取合いで途切れるため、その部分の表面温度が下がって結露やカビが生じやすい。外断熱工法は躯体を外側から連続して覆うため熱橋が生じにくく躯体の温度変化も小さいが、工事費が高く外壁の納まりに制約がある。

覚え方内断熱は柱梁で途切れて冷える、外断熱は外から包む

ひっかけ注意内断熱と外断熱の特徴の入替えが狙われる。断熱が途切れるかどうかで熱橋の生じやすさを判断する。

建物・設備の暗記表をすべて見る →

02試験で正誤を分けるチェック順

  1. 1
    第一種は給排気とも機械、第二種は機械給気、第三種は機械排気と区別する

    問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。

  2. 2
    住宅等の居室に必要な機械換気設備の換気回数は原則毎時0.5回以上で確認する

    問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。

  3. 3
    24時間換気を全建物・全条件の絶対義務とせず、建材・居室・除外条件を確認する

    問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。

03この論点の根拠

内容の基準日
2026-04-01
復習方法
要点を確認した後、○×一問一答で条件の違いを見分ける

法改正により扱いが変わる場合があります。試験日程や申込みに関する情報は、 必ず公式案内も確認してください。

問題演習

換気設備とシックハウスの○×一問一答

1/8解答 0・正解 0

建物・設備重要度 S

機械換気の種類

第1種換気は、給気・排気の両方を機械換気で行う方式であり、室内の圧力を制御しやすいため、熱交換型換気設備などに用いられる。

換気設備とシックハウス○×一問一答9問|問題と解説

この論点で収録している9問を、正誤と解説つきで通して読めます。 上の演習で迷った問題を見直すときに使ってください。

  1. 1

    機械換気の種類重要度S

    第1種換気は、給気・排気の両方を機械換気で行う方式であり、室内の圧力を制御しやすいため、熱交換型換気設備などに用いられる。

    答え:○(正しい)

    解説

    正しい。給排気とも機械で行うため換気量が安定し、室内を正圧にも負圧にもできる。

  2. 2

    機械換気の種類重要度S

    便所や浴室のように臭気や水蒸気が発生する室には、室内が正圧となる第2種換気を用いることが適切である。

    答え:×(誤り)

    解説

    誤り。臭気等を他室へ拡散させないため、室内が負圧となる第3種換気を用いる。

  3. 3

    シックハウス対策と24時間換気重要度S

    建築基準法のシックハウス対策により、住宅の居室には、換気回数が1時間あたり0.5回以上の機械換気設備を設けなければならないのが原則である。

    答え:○(正しい)

    解説

    正しい。住宅等の居室は0.5回/h以上、住宅等以外の居室は0.3回/h以上とされている。

  4. 4

    居室の採光と換気の基準重要度S

    住宅の居室には採光のための開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は居室の床面積の7分の1以上としなければならないが、一定の基準に従って照明設備を設けた場合は10分の1以上とすることができる。

    答え:○(正しい)

    解説

    正しい。住宅の居室の採光は床面積の7分の1以上が原則で、照明設備の設置により10分の1まで緩和される。

  5. 5

    居室の換気の基準重要度S

    居室に設ける換気に有効な開口部の面積は、その居室の床面積に対して10分の1以上としなければならず、これを満たさない場合には換気設備を設けることになる。

    答え:×(誤り)

    解説

    誤り。換気に有効な開口部の面積は床面積の20分の1以上である。

  6. 6

    結露の原因と対策重要度A

    結露は室内の水蒸気が原因で生じるものであるから、その防止対策は換気に限られ、外壁の断熱性能とは関係がない。

    答え:×(誤り)

    解説

    誤り。結露は表面温度が露点以下になることで生じるため、断熱性能の向上も有効な対策である。

  7. 7

    シックハウス対策と24時間換気重要度A

    24時間換気設備は、居住者が在室していないときや冬季など、必要に応じて停止させることが望ましい。

    答え:×(誤り)

    解説

    誤り。24時間換気設備は常時運転が前提であり、停止させると化学物質や湿気が室内に滞留する。

  8. 8

    内部結露と防湿層重要度A

    壁体の内部で生じる内部結露を防ぐには、断熱材の室内側に防湿層を設けて、室内の水蒸気が壁体内に入り込まないようにする。

    答え:○(正しい)

    解説

    正しい。水蒸気は室内側から侵入するため、防湿層は断熱材の室内側に設けるのが原則である。

  9. 9

    断熱工法と熱橋重要度B

    鉄筋コンクリート造の建物で断熱材をコンクリートの室内側に設ける内断熱工法は、外断熱工法に比べて柱や梁の部分に熱橋が生じにくく、結露が起こりにくい。

    答え:×(誤り)

    解説

    誤り。内断熱では柱・梁の取合い部が熱橋となりやすく、外断熱の方が熱橋を生じにくい。

次の学習

換気設備とシックハウスの問題を続けて解く

この論点に対応する9問を絞り込んで出題します。

○×一問一答