試験情報2026年度試験対応
行政書士試験の科目と配点|60問300点の内訳と3時間の試験時間【2026年度試験対応】
2026年度試験対応の解説です。法令の適用時点と試験情報の確認日は、本文・出典の記載をご確認ください。
行政書士試験は、法令等と基礎知識の2つの科目から60問が出題され、300点満点で採点されます。出題形式は5肢択一式・多肢選択式・記述式の3種類で、1問あたりの配点がそれぞれ違います。この記事では、令和8年度の受験案内と令和7年度の合否判定基準で、科目・形式・配点を一つずつ確かめます。
- 公開日
- 2026年11月6日
- 更新日
- 2026年11月6日
- 読了目安
- 約12分
- 法令基準日
- 2026年4月1日
- 情報確認日
- 2026年11月6日

先に結論
行政書士試験は、法令等46題(憲法・行政法・民法・商法・基礎法学)と基礎知識14題の計60問で、300点満点です。令和7年度の配点は、5肢択一式が1問4点、多肢選択式が1問8点、記述式が1問20点でした。試験時間は午後1時から午後4時までの3時間で、令和8年度は2026年4月1日に施行されている法令から出題されます。
迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます
- 法令等46題・基礎知識14題の60問、300点満点
- 5肢択一式4点・多肢選択式8点・記述式20点(令和7年度)
- 記述式は40字程度で書く3問、合計60点
- 試験時間は13時〜16時の3時間。法令は試験年度の4月1日時点
01結論:60問・300点満点・3時間
行政書士試験は、行政書士の業務に関し必要な法令等が46題、行政書士の業務に関し必要な基礎知識が14題の、合わせて60問です。令和7年度の合否判定基準によると、満点は法令等が244点、基礎知識が56点で、合計300点でした。

試験時間は午後1時から午後4時までの3時間です。60問を3時間で解くので、1問あたりの平均は3分です。ただし記述式は書く時間がかかるので、択一式を速く解いて時間を残す配分が必要になります。
この記事の科目と形式は令和8年度の受験案内、配点は令和7年度の合否判定基準で確かめています。配点は試験の前には公表されず、合否発表のときに公表されます。
022つの科目:法令等と基礎知識
令和8年度の受験案内では、試験科目は「行政書士の業務に関し必要な法令等」と「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」の2つです。法令等は択一式と記述式、基礎知識は択一式で出題されます。
2つの科目には、それぞれ合格の基準があります。法令等は満点の50%以上、基礎知識は満点の40%以上が必要で、そのうえで試験全体の60%以上を満たすと合格です。
03配点の内訳
令和7年度の合否判定基準から、形式ごとの問題数と満点をまとめました。法令等の5肢択一式40問だけで160点あり、試験全体の半分を超えます。
記述式は3問しかありませんが、1問20点で合計60点です。5肢択一式なら15問分にあたるので、問題数の少なさで軽く見ないようにします。
表が画面幅より広い場合は、左右にスクロールして確認できます。
| 科目 | 形式 | 問題数 | 1問の配点 | 満点 |
|---|---|---|---|---|
| 法令等 | 5肢択一式 | 40問 | 4点 | 160点 |
| 法令等 | 多肢選択式 | 3問 | 8点(空欄1つ2点) | 24点 |
| 法令等 | 記述式 | 3問 | 20点 | 60点 |
| 基礎知識 | 5肢択一式 | 14問 | 4点 | 56点 |
| 合計 | 60問 | 300点 |
この節・表の確認資料: 行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」(確認日 2026年11月6日)/行政書士試験研究センター「行政書士試験の概要」(確認日 2026年11月6日)/行政書士試験研究センター「試験・申込手続に関するよくある質問」(確認日 2026年11月6日)/行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験の合否判定基準」(確認日 2026年11月6日)
04試験時間は13時から16時
令和8年度の試験は、2026年11月8日(日)の午後1時から午後4時までです。試験研究センターの試験の概要には、試験は毎年1回、原則として11月の第2日曜日の午後1時から午後4時までと書かれています。
試験の開始から午後2時30分までと、終了前の10分間は退室できません。3時間を通して解く体力も必要なので、模試は本番と同じ3時間で解いておきます。
3時間の試験は、模試を本番と同じ時刻に解くと、本番の体の調子に近い状態で練習できます。休日の13時から16時に時間を取り、昼食の時間も本番と合わせておきます。
051問にかけられる時間
3時間を60問で割ると、1問あたり3分です。5肢択一式を1問2分で解けば、54問で108分になり、残りの72分を多肢選択式・記述式・見直しに使えます。
記述式は、問題文を読み、要素を拾い、下書きして清書するまでに時間がかかります。5肢択一式で時間を使いすぎないよう、1問に迷う時間の上限を決めておき、迷った問題は印を付けて後に回します。
06宅建の試験と比べる
宅建の試験は50問の四肢択一式を2時間で解きます。行政書士試験は60問を3時間で解き、5肢択一式に加えて多肢選択式と記述式があります。問題数も時間も多く、書く問題もある点が違います。
宅建の合格点は年度ごとに決まりますが、行政書士試験は割合の基準が先に決まっています。宅建から行政書士へ進む人は、形式の違いと基準の決まり方の違いを先に押さえておきます。
どちらの試験も、出題の基準となる法令は試験年度の4月1日時点のものです。両方を受ける人は、民法などの共通する分野の改正を一度確かめれば、両方の試験の準備に使えます。
075肢択一式:54問で216点
5肢択一式は、5つの選択肢から1つを選ぶ形式で、法令等の40問と基礎知識の14問を合わせて54問です。令和7年度は1問4点で、合計216点でした。
試験全体の7割以上の点数がこの形式に集まっています。合格の基準に届くかどうかは、5肢択一式の正解数でほぼ決まると言えるほどの比重です。
085肢択一式は問いの向きを先に確かめる
5肢択一式には、正しいものを選ぶ問題と、誤っているものを選ぶ問題があります。問いの向きを取り違えると、知識があっても点数になりません。問題文の最後の一文を先に読み、どちらを選ぶ問題かに印を付けてから選択肢を読みます。
組合せを選ぶ形式の問題では、すべての選択肢を判断しなくても、確実に分かる2つか3つで答えが絞れることがあります。時間が足りないときは、この絞り込みを使います。
09多肢選択式:空欄に語句を選ぶ3問
多肢選択式は、文章の空欄に入る語句を選択肢の中から選ぶ形式で、法令等の中で3問出題されます。令和7年度は1問8点で、空欄1つにつき2点でした。
空欄ごとに点数が付くので、1問の中で一部だけ正解しても点数になります。全部の空欄が埋まらなくても、確実に分かる空欄から選んでいけば、点数を積み上げられます。
10記述式:40字程度で書く3問
記述式は、受験案内で「40字程度で記述するもの」とされ、法令等の中で3問出題されます。令和7年度は1問20点で、合計60点でした。
試験研究センターは、合格発表後に記述式問題の正解例を公表しています。また、択一式の段階で合格基準に届かない人については、記述式の採点を行わないことがあると受験案内に書かれています。
11記述式は問いの求めに答える
記述式は40字程度で書く形式です。問題文が何を書くよう求めているか、例えば「誰を被告として」「どのような訴訟を」のように、問いの要素を先に拾ってから書き始めます。
試験研究センターが公表した令和7年度の正解例には、「裁決固有の瑕疵に当たることから、Y市を被告として裁決取消訴訟を提起する。」(36字)というものがありました。問いの要素を一文に収めた形の参考になります。
12採点のしかた
受験案内には、択一式の段階で合格基準に届かない人について、記述式問題の採点を行わないことがあると書かれています。記述式は60点分あるので、記述式を足しても基準に届かない人は採点が省かれることがあるという意味です。
5肢択一式と多肢選択式は、選んだ答えが正解と合っているかで点数が決まります。記述式だけは、書いた内容が正解例の要素をどれだけ満たしているかで点数が決まり、受験者が事前に点数を確定することはできません。
13法令等の5つの法分野
令和8年度の受験案内では、法令等の出題範囲は、憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする)、民法、商法及び基礎法学です。
受験案内には、法令等の46題を分野ごとに何問ずつ出すかは書かれていません。分野ごとの学習の重さは、過去の本試験の問題を数えて自分で確かめます。
14基礎知識の4つの範囲
基礎知識の出題範囲は、受験案内で、一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解とされています。
基礎知識は14問で、24点(6問の正解)に届かないと、他の点数にかかわらず不合格です。範囲のうち、諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解は、勉強した分が点数につながりやすい範囲です。
15基礎知識の4つの範囲の中身
一般知識は、政治・経済・社会などの幅広い知識を問う範囲です。範囲が広く、どこから出るかを絞りにくいので、ここだけで点数を稼ごうとすると時間がかかります。
行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令は、行政書士法や戸籍法、住民基本台帳法などが対象になり得る範囲で、条文を覚えた分が点数になりやすい範囲です。情報通信・個人情報保護は、個人情報保護法などの知識が問われます。
文章理解は、文章を読んで空欄に入る語句や文の並べ方、内容に合う選択肢を選ぶ問題です。知識がなくても読み方で正解できるので、基礎知識の24点の基準を支える範囲になります。
16法令は試験年度の4月1日が基準
令和8年度の受験案内では、法令等の問題は、2026年4月1日現在施行されている法令に関して出題するとされています。4月2日以降に施行される改正は、その年度の試験には出ません。
教材や過去問の解説が古い法令のままになっていることがあります。改正があった分野は、受験する年度の4月1日の時点の条文で確かめます。
17配点は試験の前には公表されない
試験研究センターのFAQは、配点を事前には公表せず、合否発表の際に満点を載せて公表するとしています。この記事の配点は令和7年度の実績で、令和8年度も同じとは限りません。
ただし、合格の基準は割合で決まっているので、配点が分からなくても学習の方針は変わりません。法令等と基礎知識の両方で基準を満たし、全体で6割を超える力をつけることが目標です。
18配点から学習の重さを決める
配点を見ると、法令等の5肢択一式(160点)と記述式(60点)で全体の7割を超えます。行政法と民法は、この2つの形式の両方で出題される分野なので、学習時間の多くを使う価値があります。
一方で、基礎知識の24点の基準は、法令等がどれだけ高くても免除されません。学習時間の配分は、法令等を中心にしながら、基礎知識にも毎週決まった時間を取る形にします。
記述式の3問がどの分野から出るかは、受験案内に書かれていません。過去の本試験の記述式を年度ごとに並べ、どの分野から出ていたかを自分で数えておくと、練習の配分を決めやすくなります。どの分野から出ても書けるよう、択一式で学んだ論点を40字程度で説明する練習を日ごろから入れておきます。
19解く順番は自分で決める
60問をどの順番で解くかは、受験者の自由です。試験研究センターは順番を示していません。問題冊子の順に解く人もいれば、基礎知識を先に解いて24点の基準を先に固める人もいます。
どの順番でも、模試で同じ順番を何度か試してから本番に使います。本番で初めて順番を変えると、時間の見積もりが狂います。
20形式ごとに練習のしかたを変える
5肢択一式は、分野ごとの問題集で数をこなし、正解の理由を説明できるかを確かめる練習が向いています。多肢選択式は、判例や条文の文章を読み、空欄に入る語句を選ぶ練習を、週に何問か決めて続けます。
記述式は、問題を読んで答えの要素を書き出し、40字程度にまとめる練習をします。書いた答えを正解例と比べ、どの要素が足りなかったかを記録すると、同じ間違いを繰り返さずにすみます。
3つの形式を別々に練習したあとは、60問を3時間で解く本試験形式の練習を、試験の2か月ほど前から何度か入れます。
21試験が終わったら
令和8年度の試験問題は11月16日以降に、正解等は合格発表日の2027年1月27日以降に公表されます。それまでの自己採点は、問題用紙に書き残した自分の答えと、民間の解答速報を使います。
自己採点は、基礎知識、法令等、全体の3つの基準の順に数えます。配点の表を手元に置いておくと、形式ごとの点数をすぐに計算できます。
よくある質問
行政書士試験の科目は何ですか。
「行政書士の業務に関し必要な法令等」(憲法・行政法・民法・商法・基礎法学)と「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」の2つです。
行政書士試験は何問ありますか。
法令等が46題、基礎知識が14題の、合わせて60問です。
行政書士試験の配点はどうなっていますか。
令和7年度は、5肢択一式が1問4点、多肢選択式が1問8点、記述式が1問20点で、300点満点でした。配点は事前には公表されず、合否発表のときに公表されます。
行政書士試験の試験時間は何時間ですか。
午後1時から午後4時までの3時間です。令和8年度は2026年11月8日に行われます。
記述式は何文字で書きますか。
受験案内では、40字程度で記述するものとされています。3問出題され、令和7年度は1問20点でした。
この記事の参照元
法令、制度、試験日程は変更される場合があります。受験・手続の前には、リンク先の最新案内も確認してください。