相談実務・倫理
リファーとは?キャリアコンサルタントが専門家につなぐ判断・手順【2026年度試験対応】
リファーが必要な場面、説明と同意、情報共有、紹介後の連携を整理。専門範囲を超える相談と緊急時の対応を、通常のキャリア支援と区別して学びます。
要点 2件・基本問題 8問・解説の確認問題 3問読む → 覚える → 解くまでこのページで完結
- 法令基準日
- 2026-04-01
- 最終確認日
- 2026-08-09
- 確認
- 合トレ編集部・一次資料監査バッチA

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2026年度試験対応。法令基準日:2026-04-01。
まず押さえるポイント
リファーは、相談者の課題に適した専門家や機関へつなぐことです。自分の能力や業務範囲で対応できない問題を抱え込まず、理由・目的・共有する情報を説明して連携します。危険が切迫する場合は安全確保を優先します。
法令基準日:2026-04-01 / 解説更新日:2026-09-10
リファーは相談者を見放すことではない
キャリア相談には、働き方だけでなく健康、家計、法律、家庭の問題が重なることがあります。信頼関係を築いたからこそ、何でも一人で解決しなければならないと考えるのは危険です。
支援者は自分ができることとできないことを見極めます。診断・治療や法的な代理など専門領域の課題がある場合は、その分野の専門家と役割を分け、本人のキャリア支援をどう継続するか考えます。
紹介を考える三つの判断軸
「紹介するか、しないか」だけを考える前に、相談の主な課題、緊急性、自分の専門範囲を確認します。単に難しい相談だから転送する、という進め方にしません。
| 判断軸 | 確認する内容 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 課題の種類 | 健康・法律・生活・職業など | 課題に合う窓口を調べる |
| 緊急性 | 生命・身体などに切迫した危険があるか | 緊急時は安全確保を優先 |
| 専門性・力量 | 自分の知識・技能・役割で対応できるか | 専門家との分担を検討 |
通常のリファーは説明から紹介後の確認まで

通常の連携では課題と専門範囲を確認し、説明して役割を分担します。生命などに差し迫った危険がある場合は通常の手順に固執せず安全確保を優先します。
図を大きく見る編集部の設例です。労働条件を巡る争いで退職を迷う相談者には、争いの法的判断と、本人の働き方の検討を分けます。法律相談の利用目的を説明し、相談先の受付条件や費用など、利用に必要な情報を確かめます。
相手先へ連絡する場合は、相談者が何を共有することに同意しているかを確認します。紹介状を送って終わりにせず、受入れの可否、各支援者の役割、本人が次に何をするかを整理します。
- 紹介する理由と得られる支援を説明する。
- 相談先の対象・受付方法・費用を確認する。
- 共有先と共有内容について本人の理解を得る。
- 紹介先と元の支援者の役割、今後の連絡方法を確認する。
根拠:キャリアコンサルタント倫理綱領(2024年1月1日改正)厚生労働省:キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究
通常の同意手続と緊急の安全確保を区別する
生命・身体への具体的な危険が疑われるとき、守秘だけを理由に一切の連携を避けるのは適切ではありません。緊急性に応じ、適切な緊急対応機関や専門職へつなぎます。
一方、危険の話題が出れば相談記録を何でも共有してよいわけではありません。必要性と共有範囲を検討し、組織の手順と専門職の助言を踏まえます。この解説は試験学習上の判断軸であり、個別事案の緊急性を文章だけで判定するものではありません。
「紹介したら責任が消える」という記述に注意
リファーと、継続的なコンサルテーションやスーパービジョンは役割が異なります。本人を専門機関につなぐ必要があるのか、支援者自身が助言を受ける必要があるのかを区別します。
試験では、専門範囲を超えて単独支援を続ける記述や、紹介直後に連携をすべて打ち切る記述に注意します。相談者の利益を中心に、適切な分担と必要なフォローがあるかを読みます。
オリジナル確認問題で判断する
○か×かを選び、理由を確認してください。実際の過去問を転載したものではありません。
この解説の一次資料
- キャリアコンサルタント倫理綱領(2024年1月1日改正)確認日:2026-09-10
- CC協議会:試験科目・範囲・細目確認日:2026-09-10
- 厚生労働省:キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究確認日:2026-09-10
- 厚生労働省:労働者の心の健康の保持増進のための指針確認日:2026-09-10
- CC協議会:2026年度受験概要・法令基準日確認日:2026-09-10
- CC協議会:過去問題・学習情報の利用条件確認日:2026-09-10

生命・身体への切迫した危険では安全を優先し、組織の手順や緊急対応につなぐ。
専門性の限界とリファー
相談者の課題が自らの専門性や支援範囲を超えるときは、抱え込まず、相談者へ理由を説明して適切な専門家・機関への紹介や連携を検討する。紹介後も必要な範囲で支援を調整する。
覚え方限界を認め、説明して、つなぐ
01専門機関へのリファーと危機対応の重要暗記項目
専門性の限界とリファー
相談者の課題が自らの専門性や支援範囲を超えるときは、抱え込まず、相談者へ理由を説明して適切な専門家・機関への紹介や連携を検討する。紹介後も必要な範囲で支援を調整する。
覚え方限界を認め、説明して、つなぐ
ひっかけ注意信頼維持のため何でも単独で引き受ける。
生命・安全に関わる危機対応
自傷他害など生命・身体に具体的で切迫した危険が疑われる場合、通常のキャリア相談より安全確保を優先し、組織の危機対応手順や医療・緊急機関との連携を検討する。守秘義務を機械的に絶対視しない。
覚え方切迫危機は安全を先に
ひっかけ注意守秘義務を理由に誰にもつながない。
覚える数字と、狙われる引っかけ
- ひっかけ信頼維持のため何でも単独で引き受ける。
- ひっかけ守秘義務を理由に誰にもつながない。
02試験で正誤を分けるチェック順
- 1専門性の限界の認識
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 2説明と同意を踏まえた紹介
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
- 3生命・身体の安全を優先する危機対応
問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。
03この論点の根拠
- 内容の基準日
- 2026-04-01
- 復習方法
- 要点を確認した後、オリジナル○×問題で条件の違いを見分ける
法改正により扱いが変わる場合があります。試験日程や申込みに関する情報は、 必ず公式案内も確認してください。
問題演習
専門機関へのリファーと危機対応の○×一問一答
1/8問解答 0・正解 0
相談実務・倫理重要度 S
専門性の限界とリファー
相談者の課題が自分の能力や専門範囲を超える場合、適切な専門家への紹介を検討することは専門職としての責任に含まれる。
専門機関へのリファーと危機対応のオリジナル○×問題9問|問題と解説
この論点で収録している9問を、正誤と解説つきで通して読めます。 上の演習で迷った問題を見直すときに使ってください。
問1
専門性の限界とリファー重要度S相談者の課題が自分の能力や専門範囲を超える場合、適切な専門家への紹介を検討することは専門職としての責任に含まれる。
答え:○(正しい)
解説
正しい。相談者の課題が自らの専門性や支援範囲を超えるときは、抱え込まず、相談者へ理由を説明して適切な専門家・機関への紹介や連携を検討する。紹介後も必要な範囲で支援を調整する。
問2
専門性の限界とリファー重要度S一度信頼関係を築いた相談者は、支援者の専門範囲を超えていても他機関へ紹介せず単独で支援し続ける。
答え:×(誤り)
解説
誤り。相談者の課題が自らの専門性や支援範囲を超えるときは、抱え込まず、相談者へ理由を説明して適切な専門家・機関への紹介や連携を検討する。紹介後も必要な範囲で支援を調整する。
問3
専門性の限界とリファー重要度Sリファーでは、相談者に目的と理由を説明し、可能な限り納得を得て連携先を選ぶ。
答え:○(正しい)
解説
正しい。相談者の課題が自らの専門性や支援範囲を超えるときは、抱え込まず、相談者へ理由を説明して適切な専門家・機関への紹介や連携を検討する。紹介後も必要な範囲で支援を調整する。
問4
専門性の限界とリファー重要度S専門機関へ紹介した時点で元の支援者の責任は完全に消えるため、連携やフォローは一切検討しない。
答え:×(誤り)
解説
誤り。相談者の課題が自らの専門性や支援範囲を超えるときは、抱え込まず、相談者へ理由を説明して適切な専門家・機関への紹介や連携を検討する。紹介後も必要な範囲で支援を調整する。
問5
生命・安全に関わる危機対応重要度S相談者に生命の危険が切迫していると疑われる場合、通常の相談継続より安全確保と緊急連携を優先する場面がある。
答え:○(正しい)
解説
正しい。自傷他害など生命・身体に具体的で切迫した危険が疑われる場合、通常のキャリア相談より安全確保を優先し、組織の危機対応手順や医療・緊急機関との連携を検討する。守秘義務を機械的に絶対視しない。
問6
生命・安全に関わる危機対応重要度S自傷の具体的計画が語られても、守秘義務があるため支援者は安全確認や専門機関への連携を一切してはならない。
答え:×(誤り)
解説
誤り。自傷他害など生命・身体に具体的で切迫した危険が疑われる場合、通常のキャリア相談より安全確保を優先し、組織の危機対応手順や医療・緊急機関との連携を検討する。守秘義務を機械的に絶対視しない。
問7
生命・安全に関わる危機対応重要度S危機対応では一人で抱え込まず、所属組織の手順を確認し、必要な専門家・機関と連携する。
答え:○(正しい)
解説
正しい。自傷他害など生命・身体に具体的で切迫した危険が疑われる場合、通常のキャリア相談より安全確保を優先し、組織の危機対応手順や医療・緊急機関との連携を検討する。守秘義務を機械的に絶対視しない。
問8
生命・安全に関わる危機対応重要度S危機が疑われる相談では、キャリアコンサルタントが単独で医学的診断を行ってからでなければ他機関へ連絡できない。
答え:×(誤り)
解説
誤り。自傷他害など生命・身体に具体的で切迫した危険が疑われる場合、通常のキャリア相談より安全確保を優先し、組織の危機対応手順や医療・緊急機関との連携を検討する。守秘義務を機械的に絶対視しない。
問9
生命・安全に関わる危機対応重要度S相談者が具体的な自傷手段と実行時期を語った場合、通常のキャリア目標設定を続けるより、切迫性を確認し、安全確保の手順に従って専門機関等との連携を検討する。
答え:○(正しい)
解説
正しい。具体的で切迫した危険が疑われる場面では安全確保が優先される。単独で抱え込まず、組織の手順と専門機関を利用する。
専門機関へのリファーと危機対応の問題を続けて解く
この論点に対応する9問を絞り込んで出題します。