第33回(2026年11月)試験対応2026年4月1日法令基準情報の正確さへの取り組み

相談実務・倫理

システマティック・アプローチとは?相談の流れと各段階の役割|キャリアコンサルタント【2026年度試験対応】

関係構築、問題把握、目標設定、方策実行、評価の役割を整理。相談者の自己決定を支えながら、面談をどう進めるかを具体例と図解で解説します。

要点 2件・基本問題 1・解説の確認問題 3問読む → 覚える → 解くまでこのページで完結

最終確認日
2026-08-09
確認
合トレ編集部・一次資料監査
システマティック・アプローチとは?相談の流れと各段階の役割|キャリアコンサルタントのイメージ

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2026年度試験対応。法令基準日:2026-04-01

まず押さえるポイント

システマティック・アプローチは、相談の過程を段階ごとに整理し、目標と支援方法を共有しながら進める考え方です。順番を機械的に消化するのではなく、新しい情報や実行結果に応じて前の段階へ戻って検討します。

法令基準日:2026-04-01 / 解説更新日:2026-09-10

相談の段階は「何を確かめるか」で理解する

相談過程の見取り図です。関係づくりは全体を通じて続き、必要に応じて問題や目標に戻ります。段階の名称・区分は資料で異なります。

相談過程の見取り図です。関係づくりは全体を通じて続き、必要に応じて問題や目標に戻ります。段階の名称・区分は資料で異なります。

図を大きく見る

段階の区切り方や名称は教材によって異なります。ここでは厚生労働省の公開資料を踏まえ、学習しやすい五つの役割にまとめます。特定の呼び方だけを暗記するより、相談の目的とのつながりを説明できることが大切です。

相談の段階は「何を確かめるか」で理解する
段階支援の役割確認すること
関係構築話せる関係と相談の枠組みをつくる相談目的・守秘・進め方
問題把握困りごとと背景を理解する本人の訴えと課題の共有
目標設定到達したい状態を言葉にする本人が納得した目標か
方策の検討・実行選択肢と具体的な行動を考える実行可能性と支援資源
評価・フォロー変化と残る課題を確認する見直しや継続の必要性

根拠:厚生労働省公開講義資料:キャリアコンサルティングの進め方厚生労働省:キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究

関係構築は最初だけの作業ではない

話を聴く姿勢、相談者の理解を確かめる応答、分かりやすい説明は、面談全体を通して必要です。初めに挨拶をすれば、その後は説得だけで進めてよいわけではありません。

助言を急ぐ前に、本人が何を相談したいのかを確認します。「転職したい」という発言にも、仕事内容、上司との関係、働く時間、成長実感など異なる背景があり得ます。

根拠:厚生労働省公開講義資料:キャリアコンサルティングの進め方キャリアコンサルタント倫理綱領(2024年1月1日改正)

相談者の訴えから共有できる目標へ

編集部の設例です。「今の仕事を辞めるべきか決めてほしい」と言われても、支援者がその場で退職を決めません。何がつらく、何を変えたいのかを整理し、本人が選ぶために不足する情報を確認します。

今回の目標を「転職の是非を即決する」から「希望する働き方と現職で変えられる条件を整理する」へ共有できれば、次の行動が具体的になります。目標は支援者だけが評価できる言葉にしません。

根拠:厚生労働省:キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究キャリアコンサルタント倫理綱領(2024年1月1日改正)

方策は期限・負担・支援資源まで考える

「求人を調べる」だけでは、行動したかどうかを確かめにくいことがあります。本人の時間や体調を踏まえ、何を調べ、次回何を持ち寄るかを相談します。

実行できなかったときも意欲不足と即断せず、目標の納得度や生活上の制約を確認します。必要なら方策を小さく分けたり、目標そのものを見直したりします。

根拠:厚生労働省:キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究厚生労働省公開講義資料:キャリアコンサルティングの進め方

初回15分で全過程を終えるものではない

実技試験の面談時間と、相談全体に必要な期間を混同しないようにします。CC協議会の受験概要は、50分の相談場面を想定した冒頭15分のロールプレイと説明しています。

残り時間を理由に強引に目標や解決策を押しつけるより、関係を保ち、何を理解できて何が未確認かを整理します。支援の流れを知ることは、相談者を一定の結論へ運ぶことではありません。

根拠:CC協議会:2026年度受験概要・法令基準日キャリアコンサルタント倫理綱領(2024年1月1日改正)

オリジナル確認問題で判断する

○か×かを選び、理由を確認してください。実際の過去問を転載したものではありません。

  1. 1 支援者が相談者より豊富な労働市場知識を持つ場合は、相談者の自己決定よりも、支援者が最適と判断する職業への誘導を優先すべきである。

    根拠:資料1資料2

  2. 2 支援目標は相談者と共有し、方策の実行結果によっては問題把握や目標の段階へ戻って検討する。

    根拠:資料1資料2

  3. 3 システマティック・アプローチでは、初回面談中に全段階を必ず終え、職業を決定させる必要がある。

    根拠:資料1資料2

この解説の一次資料

相談は循環する。関係構築 → 問題把握。目標設定 → 方策の選択・実行。結果評価 → 必要に応じて見直す。相談者と共有して進める。支援者が結論を押し付けない。
図で覚える

相談者と共有して進める。支援者が結論を押し付けない。

最重要ポイント

システマティック・アプローチの流れ

関係構築、問題把握、目標設定、方策の選択・実行、結果評価へ進む。相談者と理解・目標を共有し、評価結果に応じて前の段階へ戻る循環的な過程であり、支援者が答えを押し付ける手順ではない。

覚え方関係→把握→目標→方策→評価、必要なら戻る

01システマティック・アプローチの重要暗記項目

01
重要度 S

システマティック・アプローチの流れ

関係構築、問題把握、目標設定、方策の選択・実行、結果評価へ進む。相談者と理解・目標を共有し、評価結果に応じて前の段階へ戻る循環的な過程であり、支援者が答えを押し付ける手順ではない。

覚え方関係→把握→目標→方策→評価、必要なら戻る

ひっかけ注意問題把握前に助言する、実行後は評価せず終える、という順序の誤り。

02
重要度 S

相談者の自己決定権

倫理綱領は相談者の自己決定権を尊重するよう求める。情報提供や選択肢整理は行うが、最終的な決定を奪わない。 自己決定の尊重は情報を与えず放置することではない。理解可能な情報、利点・リスク、代替案を示し、相談者が納得して選べる過程を支える。

覚え方決めるのは相談者、支援者は選べる状態をつくる

ひっかけ注意助言と指示・誘導を混同する肢、自己決定を『何も支援しないこと』とする肢。

相談実務・倫理の暗記表をすべて見る →

覚える数字と、狙われる引っかけ

  • ひっかけ支援者が先に結論を決めて相談者を誘導する
  • ひっかけ方策を実行したら評価・フォローをせず終了する

02試験で正誤を分けるチェック順

  1. 1
    最初に信頼関係をつくる意味

    問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。

  2. 2
    相談者と共有して目標・方策を決めること

    問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。

  3. 3
    結果を評価して必要なら前段階へ戻ること

    問題文の限定語を先に拾い、上の暗記項目と照合してから結論を出します。

03この論点の根拠

情報確認日
2026-08-09
復習方法
要点を確認した後、オリジナル○×問題で条件の違いを見分ける

法改正により扱いが変わる場合があります。試験日程や申込みに関する情報は、 必ず公式案内も確認してください。

問題演習

システマティック・アプローチの○×一問一答

1/1解答 0・正解 0

相談実務・倫理重要度 S

相談者の自己決定権

支援者が相談者より豊富な労働市場知識を持つ場合は、相談者の自己決定よりも、支援者が最適と判断する職業への誘導を優先すべきである。

システマティック・アプローチオリジナル○×問題1問|問題と解説

この論点で収録している1問を、正誤と解説つきで通して読めます。 上の演習で迷った問題を見直すときに使ってください。

  1. 1

    相談者の自己決定権重要度S

    支援者が相談者より豊富な労働市場知識を持つ場合は、相談者の自己決定よりも、支援者が最適と判断する職業への誘導を優先すべきである。

    答え:×(誤り)

    解説

    誤り。倫理綱領は相談者の自己決定権を尊重するよう求める。情報提供や選択肢整理は行うが、最終的な決定を奪わない。

次の学習

システマティック・アプローチの問題を続けて解く

この論点に対応する1問を絞り込んで出題します。

オリジナル○×問題