勉強法2027年度試験対応
社労士の勉強時間の目安|働きながらの1日・週の配分と1年・半年の計画【2027年度試験対応】
2027年度試験対応の解説です。法令の適用時点と試験情報の確認日は、本文・出典の記載をご確認ください。
社労士試験に必要な勉強時間の公式の目安はありません。一般には800時間から1,000時間程度と言われ、1年なら1日約2.2〜2.7時間、半年なら約4.4〜5.5時間に当たります。総量の数字より、確保できる週の時間から逆算し、全科目で基準点を割らない状態に届くかで計画を立てます。働きながらの1日・週の時間割、科目ごとの配分例、1年・半年・3か月の計画、合格までの年数の考え方を、第58回の受験案内と合格者発表の数字をもとに整理します。
- 公開日
- 2026年11月6日
- 更新日
- 2026年11月6日
- 情報確認日
- 2026年11月6日

迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます
- 社労士の勉強時間は何時間が目安?
- 「2,000時間以上必要」は本当?
- 働きながらだと1日何時間勉強すればいい?
01社労士の勉強時間は何時間が目安?
公式の目安はありません。試験センターの受験案内や厚生労働省の公表資料は、試験科目・配点・日程・合格基準を示していますが、合格に必要な勉強時間は示していません。そのうえで、受験指導の分野では800時間から1,000時間程度という数字がよく挙げられます。この記事ではこれを「一般に言われる目安」として扱い、計画を立てるための仮の総量に使います。
目安が幅を持つのは、出発点が人によって違うからです。人事・総務や社会保険の手続の実務経験がある人、法律を学んだことがある人は、条文の言い回しや制度の名前に慣れている分だけ短くなりやすく、初めて学ぶ人は長くなりやすいと考えられます。目安の数字を当てにするより、自分が1週間に確保できる時間から総量を出し、足りるかを確かめる順番で考えます。

02「2,000時間以上必要」は本当?
2,000時間のような大きな数字が必要だという公的な根拠は見当たりません。一方で、800時間から1,000時間という一般に言われる目安も、その時間で合格できることを保証するものではありません。社労士試験は選択式8科目と択一式7科目の両方で科目ごとの基準点があり、時間を積んでも1科目の取りこぼしで不合格になる試験だからです。
第58回の合格基準は、選択式が総得点25点以上かつ各科目3点以上(雇用保険法は2点以上)、択一式が総得点47点以上かつ各科目4点以上でした。必要な時間は「全科目で基準点を割らない状態に届くまで」と考えると、総量の数字に振り回されにくくなります。科目の数え方と基準点の仕組みは「科目と合格基準」の記事で詳しく説明しています。
03働きながらだと1日何時間勉強すればいい?
総量を日数で割ると、1日に必要な時間の見当が付きます。一般に言われる目安の800時間を1年(365日)で割ると1日約2.2時間、1,000時間なら約2.7時間です。毎日同じ時間を取るのは難しいので、実際には平日と休日で分けて考えます。残業の多い時期や繁忙期がある人は、その月を少なめに見積もっておくと、計画が崩れたときの立て直しが楽になります。
例えば平日に1.5時間、休日に4時間取ると、1週間で15.5時間、1年でおよそ800時間です。平日2時間・休日5時間なら週20時間で、1年でおよそ1,040時間になります。第58回の合格者は会社員が61.9%を占めており、働きながら受験する人は珍しくありません。平日の時間は通勤や昼休みの細切れの時間も数え、休日にまとまった時間で新しい範囲を進める、と役割を分けると続けやすくなります。
041週間の時間割はどう組む?
平日は「復習と一問一答」、休日は「新しい範囲と演習」に分けるのが組みやすい形です。平日の夜は疲れているので、新しい条文を読み込むより、前日や週末に学んだ範囲の問題を解き直すほうが進みます。休日の午前に新しい論点を読み、午後にその範囲の問題を解いて、間違えたところを書き出しておきます。
週に1日は予備日を作り、予定どおり進まなかった分をそこで取り戻します。予備日がない計画は、仕事や家庭の用事が1回入るだけで崩れます。また、月に1度は本番と同じ選択式80分・択一式210分の時間で解く日を入れると、長い試験時間に慣れながら、科目ごとの得点を確かめられます。
05科目ごとの勉強時間の配分は?
科目ごとの勉強時間にも公式の配分はありません。配分を考える手がかりは、配点の重さが科目でほぼ横並びであることと、覚える範囲の広さが科目で大きく違うことの2つです。徴収法は選択式では出題されませんが、択一式の労災保険法と雇用保険法の中で計6問を占めるので、独立した分野として時間を取ります。配点の内訳と科目の順番は「勉強法」の記事で扱っています。
範囲の広さも考えて、総量800時間の場合の配分例を示します。労働基準法・労働安全衛生法90時間、労災保険法70時間、雇用保険法80時間、徴収法50時間、労働の一般常識80時間、社会保険の一般常識60時間、健康保険法90時間、厚生年金保険法110時間、国民年金法100時間で計730時間、残る70時間を全科目の通し演習と直前の総復習に充てます。これは学習サイトの配分例で、公式に示されたものではありません。
06年金と一般常識に時間がかかるのはなぜ?
国民年金法と厚生年金保険法は、被保険者の種別、老齢・障害・遺族の給付、併給の調整と、2つの法律で同じ給付を見比べる場面が多い科目です。片方だけを学んでも、もう片方と取り違える問題で失点するので、2科目を続けて学び、まとめて時間を取ります。配分例で年金2科目に多めの時間を置いているのはこのためです。
一般常識は、労働契約法、労働組合法、育児・介護休業法、介護保険法、確定拠出年金法など多くの法律に加え、厚生労働省の統計や白書が題材になります。範囲に比べて1科目あたりの配点が少ないため、深追いすると時間が足りなくなります。法律の目的条文と主な数字に絞り、統計は直近の公表値の概要を確かめる、と線を引いておきます。
071年で合格を目指す計画は?
第59回(2027年度)の試験日は未公表です。第58回は2026年8月23日(日)だったので、同じ時期と仮定すると、11月から始める場合は約9か月半あります。11月から3月までの約5か月で全科目を一通り学び、4月と5月で2周目に入りつつ改正点を確かめ、6月から7月中旬は過去問と選択式の演習、直前の1か月は総復習、という4つの区切りが一例です。
4月を区切りにするのは、出題の基準となる法令等の日付が受験案内で示されるからです。第58回は令和8年4月10日現在施行の法令等でした。第59回の基準日は2027年4月ごろの受験案内で確認するまで分からないので、改正点の詰めはその後に回します。直前1か月の進め方は「直前1か月の総復習」の記事にまとめています。
08半年(6か月)で間に合う?
半年は不可能ではありませんが、時間の密度が上がります。一般に言われる目安の800時間を約26週で割ると週約31時間、1日あたり約4.4時間です。1,000時間なら週約38時間、1日約5.5時間になります。働きながらこの時間を毎週続けるのは負担が大きいので、総量を減らす工夫と、確保できる時間の見直しが先です。
第58回と同じ8月下旬の試験日を前提にすると、半年前は2月下旬です。2月下旬から5月までの約3か月で全科目を一通り学び、6月から7月中旬で過去問と演習、直前1か月で総復習、という配分になります。1周目で論点を全部覚えようとせず、各論点の一問一答に答えられる段階で次へ進み、2周目以降で穴を埋めるほうが、全科目に手が回ります。
093か月や最短で合格できる?
「最短◯か月で合格」と言い切れる根拠はありません。一般に言われる目安の800時間を約13週で割ると、週約62時間、1日あたり約8.8時間です。仕事をしながらこの時間を取るのは現実的ではなく、すでに社会保険や労務の知識がかなりある人など、条件が限られます。
試験まで3か月しかない場合は、その年の受験を「本番の形と時間を体験する回」と位置づける考え方もあります。第58回の受験案内では、受験票と成績(結果)通知書が第59回から第61回の受験資格証明書として使えるとされていたので、保管しておけば翌年以降の申込みで証明書をそろえ直す手間が減ります(第59回の扱いは2027年4月ごろの受験案内で確認してください)。受験手数料は第58回で15,000円でした。
1010か月・1年半の場合は?
10か月(約43週)なら、800時間で週約19時間、1,000時間で週約23時間です。800時間なら、平日2時間・休日4〜5時間の組み方でほぼ届きます。1年の計画と同じ4つの区切りを、1周目の期間を少し短くして当てはめます。第58回と同じ8月下旬の試験なら、10月下旬の開始で、1周目は3月までに終える配分です。
1年半(約78週)なら、800時間で週約10時間、1日約1.5時間です。負担は軽くなりますが、最初に学んだ科目を試験までに忘れやすく、途中で法改正の基準日をまたぐ点に注意します。1年目は全科目の1周目と一問一答の定着、2年目の4月以降は受験案内の基準日に合わせた改正点の確認と演習、と年で役割を分けると間延びしにくくなります。
11社労士は何年かかる?合格までの年数
合格までにかかった年数の公式な統計はありません。公表されているのは合格率で、第58回は受験者42,510人に対して合格者3,961人、合格率9.3%、前年の第57回は5.5%でした。1回で合格する人もいれば、複数回受ける人もいます。合格率だけを見て「何年かかる」と決めつけず、自分の科目別の得点がどこまで来ているかで判断します。合格率の推移は「合格率」の記事で整理しています。
合格基準も毎年同じではありません。第58回の合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから前年度の基準を補正したものと説明されています。基準点ちょうどを狙う計画では年による上下で届かないことがあるので、演習では各科目に1〜2点の余裕を目標にします。また合格後は、事務に2年以上従事するか厚生労働大臣が指定した講習を修了し、名簿に登録して社会保険労務士になります。
12何年も受からないときは何を見直す?
まず、不合格の原因が総得点の不足か、1科目の基準点割れかを分けます。試験センターが公表する合格基準及び正答で自己採点すれば、科目ごとの点を出せます。総得点は足りていて1科目だけ届かなかった場合、全体の時間を増やすより、その科目に配分を寄せるほうが効きます。選択式は1科目5点しかなく、空欄1つの差で合否が分かれるからです。
見直しでは、演習や模試の点数を科目別に記録し、基準点に届かない科目とちょうどの科目を最優先にします。間違えた問題は、条文を読み違えたのか、似た制度と混ざったのか、そもそも覚えていなかったのかで分けると、読み直すのか、比べ直すのか、覚え直すのかが決まります。時間をかけたのに点が伸びない科目は、読む量を増やすより問題を解く割合を増やすなど、やり方を変えます。
13いつから勉強を始めればいい?
1年の計画なら、試験の約9〜11か月前に当たる10月から11月が始めどきです。第58回の合格発表は2026年10月1日で、発表を見てから翌年に向けて始める人にとっても、ちょうど区切りのよい時期になります。半年の計画なら2月下旬が最終の目安で、それより遅い場合は1日の時間をかなり多く取る必要があります。
申込みの時期も計画に入れます。第58回の受験申込受付期間は、2026年4月13日(月)から5月31日(日)まででした。第59回の期間は2027年4月ごろの受験案内で確認します。申込みの前に、受験資格の証明書類をそろえる時間も要ります。手順は「申込み」の記事で説明しています。
14独学だと勉強時間は長くなる?
独学かどうかで必要な時間が何時間変わるかを示す公的な数字はありません。独学で時間がかかりやすいのは、何を優先し、どこまで覚えるかを自分で決める作業が加わるためです。教材の選び方や、改正点を自分で確かめる手間も、独学の時間に含めて見積もります。
独学の時間を減らすには、最初に試験の形(科目・配点・基準点)と基準日を押さえ、論点を一覧にして、どこまで終わったかを見える状態にしておきます。迷ったら条文に戻る習慣を付けると、解説を探し回る時間も減ります。独学で進めるときの教材の選び方や注意点は「独学」の記事で詳しく扱っています。
15隙間時間はこの学習サイトで埋める
平日の細切れの時間には、一問一答が向いています。○×を答えるだけでなく、誤りの箇所と正しい内容を言えるかで判定し、迷った問題は論点解説の根拠条文に戻ります。似た制度の取り違えは比較表、期間・金額・割合の取り違えは数字シート、すぐに思い出したい語句は暗記カードで確かめます。
休日にまとめて新しい範囲を読み、平日の通勤や昼休みにその範囲の一問一答と暗記カードを回すと、週末に学んだことを数日のうちに思い出す回数が増えます。科目ごとに使った時間を手帳などに記録し、一問一答で間違えた数と並べて見ると、配分の見直しに使えます。時間をかけても間違いが減らない科目は、読み方か復習の間隔を変える合図です。
よくある質問
社労士の勉強時間は何時間必要ですか?
公式の目安はありません。一般に800時間から1,000時間程度と言われますが、実務経験や法律の学習経験で大きく変わります。確保できる週の時間から総量を出して計画します。
働きながら1日何時間勉強すればいいですか?
1年で800時間なら1日約2.2時間、1,000時間なら約2.7時間です。平日1.5時間・休日4時間で週15.5時間、1年でおよそ800時間になります。
社労士は何ヶ月で取れる資格ですか?
決まった期間はありません。一般に言われる目安の時間を前提にすると、働きながらなら1年前後の計画が組みやすく、半年なら1日約4.4〜5.5時間が必要です。
社労士の勉強時間は6ヶ月でどのくらいですか?
800時間を約26週で割ると週約31時間、1日約4.4時間です。1,000時間なら週約38時間、1日約5.5時間です。
社会保険労務士になるには何年かかりますか?
試験に合格した後、労働社会保険諸法令の事務に2年以上従事するか、厚生労働大臣が指定した講習を修了し、名簿に登録して社会保険労務士になります。登録までの流れは「社労士になるには」の記事で説明しています。
過去問は何年分解けばいいですか?
公式の決まりはありません。過去問は出題当時の法令で作られているので、年数より、今の法令で正解が変わっていないかを確かめながら解くことが大切です。
社労士と行政書士の勉強時間はどちらが長いですか?
どちらも公式の目安はありません。試験の形や科目が大きく違うので、比べ方は「社労士と行政書士の違い」の記事で整理しています。
社労士の試験申込みはいつからですか?
第58回は2026年4月13日(月)から5月31日(日)まででした。第59回の期間は2027年4月ごろの受験案内で確認してください。
この記事の参照元
法令、制度、試験日程は変更される場合があります。受験・手続の前には、リンク先の最新案内も確認してください。