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学習計画2026年度試験対応

宅建を3か月で合格するには|12週間の週別計画と捨てる判断

3か月で宅建に届くかどうかは、1日に詰め込む量ではなく、最初の1週間で何を削ると決めたかで決まります12週間で投下できる時間は、週20時間を維持できる人でも240時間です。一般に言われる300〜400時間という目安には届きません。この記事は、その差を範囲の削り方で埋めるための週単位の計画です。

公開日
2026年8月1日
更新日
2026年8月2日
読了目安
20
12週間のカレンダーと3つの到達点を示す宅建3か月計画の記事カバー
先に結論

3か月=12週の計画は、全範囲を圧縮するのではなく削って組みます。第1〜4週で宅建業法20問分を1周し、第5〜8週で権利関係を頻出論点に絞り、第9〜10週で法令上の制限と税、第11〜12週で過去問の年度別演習と誤答の回収に充てます。削る判断の基準は、その分野の問題数と、出題範囲が閉じているかどうかの2つだけです。

この記事でわかること

迷いやすい判断を、具体的な行動に変えます

  • 週の確保時間から12週の総時間を出し、届く範囲を先に確定する手順
  • 3か月で間に合う人・間に合いにくい人の条件(前提知識と確保時間)
  • 過去4年の出題実績から決める、削ってよい論点と削ってはいけない論点
  • 12週分の週別スケジュールと、遅れたときの3段階の立て直し手順

01結論:3か月の計画は「圧縮する計画」ではなく「削る計画」

宅建試験は50問の四肢択一で、権利関係14問・法令上の制限8問・税その他8問・宅建業法20問という構成です。過去10年の合格点は50問中33点から38点の範囲で動いてきました。3か月で用意する必要があるのは、この33〜38点を取るための得点であって、50問分の知識ではありません。ここを取り違えると、12週間ずっと同じ密度で全範囲を追いかけ、どの分野も中途半端なまま本試験を迎えることになります。

3か月は12週間です。週20時間を維持できたとして240時間、週14時間なら168時間です。一般に宅建の学習時間の目安として挙げられる300〜400時間という数字は、実施機関が公表している統計ではなく経験則ですが、それでも240時間との差は小さくありません。差を埋める方法は2つしかありません。1日あたりの時間を増やすか、扱う範囲を減らすかです。働きながらの人にとって現実的なのは後者です。

削るという判断は、勘でやるとほぼ失敗します。「権利関係は難しいから捨てる」と決めた人が、14問すべてを落として不合格になる、というのが典型的な崩れ方です。削る対象は分野ではなく論点であり、判断の基準は問題数と範囲の閉じ具合です。この記事では、当サイトが収録している令和4年度から令和7年度までの本試験200問を並べて、どこが毎年出ていてどこが動くのかを確認したうえで、12週の配分を決めます。

なお、令和8年度試験は10月18日(日)です。3か月前は7月19日ごろにあたります。受験の申込みはインターネットが7月31日23時59分で締め切られるため、8月以降に学習を始める人は、申込みを済ませていることが前提になります。学習計画より先に、申込みが完了しているかを確認してください。

02先に決めるのは範囲ではなく、12週で投下できる総時間

計画づくりでいちばん多い失敗は、教材の目次を12で割ることです。これをやると、週の後半で必ず崩れます。順序が逆で、最初に決めるのは自分が現実に出せる週あたり時間です。総時間が決まってはじめて、その中に入る範囲が決まります。

週あたり時間は、理想ではなく直近4週間の実績から見積もってください。先月まったく勉強していなかった人が、来週から急に週25時間を出せることはまずありません。平日に確保できる時間と休日に確保できる時間を分けて数え、12を掛けます。掛け算の結果が、あなたが3か月で使える資源のすべてです。

下の表は、週の確保時間ごとの12週合計と、その総時間で現実的に扱える範囲を並べたものです。ここでの「扱える」とは、読んで終わりではなく、対応する問題を解いて誤答を1回は復習できる状態を指します。読むだけなら3倍の範囲が扱えますが、それは得点になりません。

  • 見積もりは直近4週間の実績から出す。理想値で組んだ計画は2週目で崩れる
  • 12週のうち1週は予備週として空けておく。繁忙期や体調不良は必ず起きる
  • 総時間が150時間を下回るなら、範囲を削る段階ではなく、扱わない分野を決める段階に入る
週の確保時間別・12週間の総時間と扱える範囲
週の確保時間平日と休日の内訳の例12週の総時間この総時間で扱える範囲
10時間平日1時間×5+休日2.5時間×2120時間宅建業法20問と法令上の制限8問に集中する。権利関係は問11〜14の4問と、意思表示・代理・相続に限定する
14時間平日1.5時間×5+休日3.25時間×2168時間上に加えて権利関係の頻出論点を一巡する。税は頻出2税目のみ。過去問は年度別2年分
18時間平日2時間×5+休日4時間×2216時間4分野を一巡し、宅建業法と法令上の制限は2周する。過去問は年度別3年分と誤答の解き直し
22時間平日2時間×5+休日6時間×2264時間上に加えて権利関係の2周目と、過去問4年度200問の通し演習まで届く
26時間平日2.5時間×5+休日6.75時間×2312時間一般的な目安の下限に届く。範囲を削らずに組める水準だが、12週間維持できるかは別の問題

033か月で間に合う人と、間に合いにくい人の条件

3か月という期間そのものに、合格できる・できないの境界はありません。境界を作るのは、確保時間と前提知識の組み合わせです。同じ12週間でも、不動産業に従事していて重要事項説明書を見たことがある人と、法律の条文を読んだことがない人とでは、宅建業法の1周にかかる時間が2倍近く違います。

下の表は、判断材料になる4つの条件を整理したものです。左側にすべて当てはまるなら、この記事の12週計画をそのまま使えます。右側に2つ以上当てはまるなら、12週で50問すべてを扱う計画は成立しません。その場合の選択肢は、扱う範囲をさらに絞って合格点の下限を狙うか、翌年度に照準を移して9か月計画へ切り替えるかの2つです。どちらを選んでも構いませんが、両方を同時に狙う計画だけは成立しません。

  • 受験経験があり前回30点前後だった人は、3か月でも射程に入る。ただし前回の誤答分析が出発点になる
  • 5問免除の対象となる登録講習は、宅地建物取引業に従事している人しか受講できず、修了までに日数もかかるため、3か月前からの選択肢にはならない
3か月計画が成立するかどうかの判断材料
条件間に合う側間に合いにくい側
週の確保時間18時間以上を12週維持できる見通しがある12時間未満、または確保時間が0の週が生じる
前提知識不動産実務の経験がある、または民法を学んだことがある法律の学習経験がなく、契約・登記・抵当権という語に触れたことがない
学習の開始状態教材が手元にあり、初週から問題演習に入れる教材選びから始める。何を買うかで1〜2週間かかる見込み
判断の姿勢配点の低い論点を切り捨てることに抵抗がない全範囲を理解してから問題に進みたい気持ちが強い

04逆算の起点は試験日、締切の起点は申込期限

計画の起点になる日付は2つあります。1つは試験日、もう1つは受験申込みの締切です。学習計画だけ整えて申込みを忘れる、という事故は毎年起きます。令和8年度の日程は次のとおり公表されています。

試験時間は13時から15時までの2時間です。50問を120分で解くので、1問あたり2分24秒しかありません。この時間感覚は、12週の後半で必ず実測しておく必要があります。知識が足りていても時間が足りずに落とすという失点は、演習でしか見つかりません。

令和8年度宅地建物取引士資格試験の日程
項目日程
官報公告令和8年6月5日(金)
インターネット申込令和8年7月1日(水)9時30分〜7月31日(金)23時59分
郵送申込令和8年7月1日(水)〜7月15日(水)
受験票発送令和8年10月2日(金)予定
試験日令和8年10月18日(日)13時〜15時(登録講習修了者は13時10分〜15時)
合格発表令和8年11月25日(水)
受験手数料8,200円

05削る判断の材料:出題は問番号までほぼ固定されている

何を削るかを決めるには、何が毎年出ているかを知る必要があります。当サイトが収録している令和4年度から令和7年度までの本試験200問を、問番号ごとに並べ直すと、出題される法令が4年間ほとんど動いていないことが分かります。

とくに問15から問22までの法令上の制限8問は、4年連続で同じ法令が同じ問番号に置かれています。問46から問50までの5問も同じです。この2つの区画で13問あり、範囲が閉じているうえに毎年似た切り口で問われます。3か月しかない人にとって、ここは最初に確保すべき得点です。

逆に問1から問10までの民法10問は、毎年テーマが入れ替わります。判決文を読ませる問題、条文に規定されていないものを選ばせる問題、期間の計算のように単独で出る問題も混じります。ここを網羅しようとすると、12週の大半を消費します。優先順位を下げる対象はこの領域です。

問番号別の出題法令(令和4〜7年度の本試験200問で確認)
問番号出題される法令・分野4年間の動き
問1〜10民法(意思表示、代理、時効、物権変動、抵当権、債権、契約、相続など)テーマは毎年入れ替わる。判決文問題が出る年もある
問11借地借家法(借地)4年連続で同じ位置
問12借地借家法(借家)4年連続で同じ位置
問13建物の区分所有等に関する法律4年連続で同じ位置
問14不動産登記法4年連続で同じ位置
問15・16都市計画法4年連続で2問。問16は開発許可を含む
問17・18建築基準法4年連続で2問
問19盛土規制法(令和4・5年度は宅地造成等規制法)法律名は変わったが位置は同じ
問20土地区画整理法4年連続で同じ位置
問21農地法4年連続で同じ位置
問22国土利用計画法4年連続で同じ位置
問23〜25税(印紙税・固定資産税・不動産取得税・登録免許税・所得税)と、地価公示法または不動産鑑定評価税から2問、価格評定から1問という構成が続く
問26〜45宅地建物取引業法(20問4年連続で20問。テーマの偏りも安定している
問46独立行政法人住宅金融支援機構4年連続で同じ位置
問47不当景品類及び不当表示防止法・公正競争規約4年連続で同じ位置
問48統計4年連続で同じ位置
問49土地4年連続で同じ位置
問50建物4年連続で同じ位置

06先に確保する35問と、優先順位を下げる15問

前の表から、3か月の配分を数字で決められます。範囲が閉じていて毎年似た切り口で問われるのは、宅建業法20問、法令上の制限8問、免除科目のうち住宅金融支援機構・景品表示法・統計の3問、そして権利関係の問11〜14の4問です。合計35問あり、この中で28問取れれば、残り15問で5点拾うだけで33点に届きます。

優先順位を下げるのは、民法10問のうち事例が複雑なもの、税の細かい特例、問49・50の土地と建物の細部です。これらは捨てるのではなく、順番を最後に置きます。時間が余れば戻ってくる、余らなければ触らない。この扱いを最初に決めておくと、12週の途中で迷わずに済みます。

下の表は、分野ごとに目標点と扱い方を割り当てたものです。合計は36点になっています。合格点の実際のレンジは33点から38点なので、36点設計は「38点が必要な年に当たると届かない」ことを受け入れる設計です。3か月という制約の中では、この割り切りをするか、確保時間を増やすかのどちらかになります。

3か月計画での分野別の目標点と扱い方
分野問題数目標点扱い方
宅建業法20問17点最優先。出題の根拠が宅地建物取引業法と施行令・施行規則にほぼ閉じており、反復が最も点に変わりやすい
法令上の制限8問6点問19〜22の4問(盛土・区画整理・農地・国土利用計画)は数字と手続の暗記で取り切る
権利関係14問8点問11〜14の4問を確保し、民法10問のうち意思表示・代理・時効・物権変動・抵当権・相続から4問取る設計
税・その他(問23〜25)3問2点税は頻出2税目に絞る。不動産鑑定評価は用語の定義まで
免除科目(問46〜505問3点住宅金融支援機構・景品表示法・統計の3問を優先。土地・建物は判断で拾える範囲まで
合計50問36点合格点33〜38点のうち、下から4点目に位置する設計

0712週間の週別スケジュール

下の表が計画の本体です。週20時間を前提に組んでありますが、確保時間が違う場合は各週の「週末に解く」の分量を増減させて調整します。扱う範囲そのものは動かしません。範囲を維持したまま演習量だけを削るほうが、範囲を広げて演習を減らすより点が安定します。

各週の到達の目安は、正答率ではなく「理由を説明したうえで正解できた問題の割合」で見ます。四肢択一では、消去法で当たった問題は本試験で再現しません。当サイトの○×一問一答は、この判定を1問10秒の単位で繰り返すための道具として使ってください。

宅建の3か月学習を4週間ごとの4段階に分けた12週間計画
図解第1〜4週は宅建業法、第5〜8週は権利関係を軸にし、最後の4週で法令・税と本番演習を仕上げます。拡大して見る ↗
12週間の週別スケジュール(週20時間・令和8年10月18日の試験日から逆算)
扱う範囲週末に解く到達の目安
第1週試験の形式を確認。宅建業の免許、事務所、宅地建物取引士の登録と宅建士証宅建業法の一問一答から免許・宅建士の問題を50問免許が必要な取引と不要な取引を区別できる
第2週営業保証金、保証協会、媒介契約の3類型と指定流通機構への登録一問一答50問と、営業保証金・保証協会の比較表づくり供託額と分担金額、報告と登録の期間を数字で言える
第3週広告規制、35条重要事項説明、37条書面一問一答60問と、35条・37条の記載事項の対比表づくり35条と37条のどちらに必要な記載かを判断できる
第4週8種制限、報酬額の制限、業務上の規制、監督処分令和7年度の問26〜45(宅建業法20問)を通しで宅建業法20問で13問以上。誤答を論点別に分類する
第5週権利関係① 制限行為能力者、意思表示、代理、時効権利関係の一問一答60問無効と取消しの違い、第三者が保護される要件を条件で言える
第6週権利関係② 物権変動と対抗要件、抵当権、債務不履行と解除、契約不適合責任一問一答60問と、抵当権の図解の確認登記なしで対抗できる相手と、できない相手を分けられる
第7週権利関係③ 賃貸借、借地借家法(借地・借家)、相続、共有一問一答60問と、借地権・借家権の比較表づくり存続期間と更新の要件を借地・借家で区別できる
第8週権利関係④ 区分所有法、不動産登記法。ここで権利関係を締める令和7年度の問1〜14を通しで問11〜14の4問を確実に取れる状態にする
第9週法令上の制限① 都市計画法(区域と開発許可)、建築基準法(単体規定・集団規定)法令上の制限の一問一答60問用途地域、建ぺい率・容積率、接道義務の判断ができる
第10週法令上の制限② 盛土規制法、土地区画整理法、農地法、国土利用計画法。税は印紙税・固定資産税・不動産取得税・登録免許税の頻出項目令和7年度の問15〜25を通しで問19〜22の4問を数字で取り切る
第11週免除科目5問(住宅金融支援機構、景品表示法、統計、土地、建物)。統計は最新の公表値を確認令和6年度50問を本番と同じ13時から15時で通す50問を120分以内で解き終える。マークずれを起こさない
第12週誤答の総ざらい。新しい範囲には入らない令和5年度・令和4年度から弱い分野だけ抜き出して演習3回以上間違えた論点をゼロにする

08第1〜4週:宅建業法を先に1周する理由

宅建業法を最初に置くのは、20問という配点が最大だからだけではありません。出題の根拠が宅地建物取引業法と施行令・施行規則にほぼ閉じているため、範囲の外側がないという性質が大きく効きます。権利関係のように判例まで追う必要がなく、覚えた分がそのまま得点になります。学習開始から4週間で得点が動く実感が得られる点も、3か月計画では重要です

1周目でやるのは、制度ごとに「誰が・誰に・いつまでに・何を」を並べることです。たとえば専任媒介契約なら、有効期間は3か月を超えることができず、業務処理状況の報告は2週間に1回以上、指定流通機構への登録は契約締結日から7日以内(休業日を除く)です。専属専任媒介契約になると、報告は1週間に1回以上、登録は5日以内に変わります。数字を単独で覚えず、制度名とセットで並べます。

第4週の週末に令和7年度の問26〜45を通しで解くのは、1周した知識が本試験の四肢の形でどう問われるかを確認するためです。この段階で13問取れなくても構いません。重要なのは、間違えた問題が免許なのか35条なのか8種制限なのかを分類し、第5週以降の平日30分をその論点の解き直しに充てることです。

09第5〜8週:権利関係は範囲ではなく論点で絞る

権利関係14問のうち、問11から問14までの4問は借地借家法・区分所有法・不動産登記法で固定されています。この4問は範囲が閉じているため、宅建業法と同じ扱いができます。3か月計画では、まずここを確実に取る設計にします。

残る民法10問については、意思表示、代理、時効、物権変動、抵当権、債務不履行と契約不適合、賃貸借、相続の8論点に絞ります。この8論点は毎年何らかの形で顔を出しますが、10問すべてを覆うわけではありません。10問中4問取れれば設計どおりです。ここで満点を狙うと、宅建業法の2周目が消えます。

権利関係で時間を溶かす典型が、事例問題を図に描かずに読むことです。当事者が3人以上出てきたら、必ず紙に関係図を描いてください。図を描く時間は1問あたり30秒ですが、描かずに読み直すと2分かかります。本試験では1問2分24秒しかないため、この差は直接失点になります。

第8週の週末に令和7年度の問1〜14を通しで解いた時点で、権利関係の新規学習は終わりにします。以降は誤答の解き直しだけです。3か月計画で権利関係を第9週以降も追い続けると、法令上の制限と免除科目という取りやすい13問が手つかずで残ります。

10第9〜12週:取りやすい13問を回収し、本番形式に慣らす

第9週から第10週の法令上の制限8問は、3か月計画で最も費用対効果が高い区画です問19の盛土規制法、問20の土地区画整理法、問21の農地法、問22の国土利用計画法は、4年連続で同じ位置に出ており、問われる内容も許可・届出の要否、面積の基準、手続の主体に集中しています。覚える数字の量は多いものの、範囲は明確に区切られています。

第11週の免除科目5問も同様です。問46の住宅金融支援機構、問47の景品表示法と公正競争規約、問48の統計は、いずれも4年連続で同じ位置にあります。統計だけは毎年数値が変わるため、直前に最新の公表値を確認する扱いにします。問49・50の土地と建物の2問は、暗記より判断で拾える問題が多く、深追いしません。

第11週の週末には、令和6年度の50問を本試験と同じ13時から15時の時間帯で通します。ここで測るのは点数ではなく時間配分です。多くの人は権利関係の問1から順に解いて、宅建業法にたどり着く前に時間を使い切ります。宅建業法の問26から始めて、法令上の制限、免除科目、最後に権利関係という順序を一度試してみてください。

第12週は新しい範囲に入りません。3回以上間違えた論点を潰すことだけに使います。この週に新しい教材を買うと、12週間積み上げた復習の時間が消えます。

111週間の型を先に決める(週20時間の場合)

週20時間という総量だけ決めても、平日の夜に何をやるかが決まっていなければ、その日いちばん手が伸びやすい教材を開くだけになります。曜日ごとに置く作業をあらかじめ決めておくと、迷う時間がなくなります。

平日に置くのは、中断しても損失が小さい作業です。○×形式の一問一答、暗記表の数字の確認、前日の誤答の解き直し。休日に置くのは、途中で止めると効率が落ちる作業です。事例問題、比較表の作成、50問の通し演習。この振り分けを守るだけで、同じ20時間の密度が変わります。

  • 平日の2時間が取れない日は、一問一答20問だけを最低ラインにする。ゼロの日を作らない
  • 日曜の「論点への戻り」を省略しない。解いただけで戻らない演習は、記録が増えるだけで得点にならない
週20時間の1週間の型
曜日確保時間置く作業
月〜金2時間新しい論点を読む60分、その論点の一問一答30分、前日の誤答の解き直し30分
5時間その週の範囲の分野別演習3時間、暗記表で数字の確認1時間、誤答の分類1時間
5時間過去問または本番形式の演習2時間、答え合わせと論点への戻り2時間、翌週の準備1時間

12遅れたときの立て直しは3段階で判断する

12週の計画は、ほぼ確実にどこかで崩れます。崩れること自体は想定内で、問題は崩れたあとの扱いです。やってはいけないのは、翌週に2週分を詰め込んで取り返そうとすることです。これをやると翌週も崩れ、連鎖します。

立て直しは、遅れの大きさによって3段階で判断します。1週以内の遅れなら、予備週を使って吸収します。2週以上の遅れなら、範囲を削ります。削る順序は、目標点への寄与が小さいものからです。具体的には、税の細かい特例、問49・50の土地と建物、民法の複雑な事例問題の順です。4週以上遅れたなら、12週計画を維持するのをやめ、宅建業法20問と法令上の制限8問と免除科目3問の31問に集中する計画へ切り替えます。

どの段階でも変えないのは、過去問の年度別演習を最低1回はやるという点です。時間配分を実測しないまま本試験に行くと、知識の量にかかわらず解ききれません。第11週の1回だけは、何を削っても確保してください。

  1. 1.1週以内の遅れ:予備週で吸収する。範囲は変えない
  2. 2.2〜3週の遅れ:税の特例、問49・50の土地と建物、民法の複雑な事例から順に削る
  3. 3.4週以上の遅れ:宅建業法・法令上の制限・免除科目の31問に絞り、権利関係は問11〜14の4問だけ残す

133か月でやってはいけない3つのこと

1つ目は、教材を増やすことです3か月で複数の基本書を並行して読むと、同じ論点を別の言い回しで2回読むだけになります。3か月計画では、テキスト1冊と過去問、それに一問一答形式の演習があれば足ります。買い足したくなったときは、いま持っている教材の未着手ページ数を数えてください。

2つ目は、まとめノートを作ることです。ノート作成は、書いている間は学習している感覚が強い一方で、時間あたりの得点への寄与が最も小さい作業です。作るなら、間違えた論点の比較表だけに限定します。1論点あたり5行以内、A4で1枚に収める分量にします。

3つ目は、模試を何回も受けることです。時間配分の確認は1回で足ります。2回目以降を受けるくらいなら、1回目の誤答を全問復習するほうが得点に直結します。模試の判定は、母集団も出題傾向も本試験とは別のものです。

3か月しかない人にとって、時間の使い先を間違えることは範囲を削り損ねることと同じ意味を持ちます。上の3つはいずれも「勉強している感覚」が強く、そのぶん気づきにくい失点源です。

14目標点を36点に置くという判断の意味

過去10年の合格点は33点から38点の範囲で動いてきました。合格点は試験の後に決まり、合格発表と同時に公表されます。つまり受験する時点では、その年に何点必要かは分かりません。

9か月あるなら、目標点は上限の38点に置くのが安全です。3か月の場合、38点設計に必要な範囲まで手が回らないことが多く、36点前後が現実的な着地になります。この設計は、38点が必要な年に当たると届かないという前提を受け入れることを意味します。

この前提を薄めるために使えるのは、宅建業法の上積みです。20問中17点の設計を18点、19点に押し上げると、それだけで36点設計が38点設計に近づきます。しかも宅建業法は範囲が閉じているため、上積みに必要な時間が他分野より短くて済みます。3か月計画で残り時間ができたら、権利関係の新しい論点ではなく宅建業法の3周目に回してください。

3か月計画の最大のリスクは、範囲を削り切れずに全分野が中途半端になることです。削ると決めた論点に、11週目や12週目に手を出さないでください。

15今週やること:現在地を測ってから範囲を決める

計画を作る前に、現在地を測ってください宅建業法の問題を30問解いて、理由を説明したうえで正解できた数を数えます。この数字が、第1週を免許から始めるか、35条から始めるかを決めます。

当サイトでは、4分野をカバーする784問の○×一問一答、61論点の要点整理、781項目の暗記表、令和4〜7年度の本試験200問を公開しています。解いた記録は端末内に保存され、分野別の到達率として表示されます。12週間の進み具合は、時間の記録ではなくこの到達率で確認してください

3か月という制約は、範囲を削る理由になりますが、手を抜く理由にはなりません。削ると決めた範囲以外を、12週間かけて確実に取り切る。それが3か月計画の中身です。今日やるのは、宅建業法の30問です。

よくある質問

宅建は3か月で合格できますか。

確保できる時間と前提知識によります。3か月は12週間なので、週20時間を維持できて240時間、週14時間なら168時間です。一般に言われる300〜400時間という目安(実施機関の公表統計ではありません)には届かないため、全範囲を均等に扱う前提を捨てる必要があります。週18時間以上を維持でき、教材がすでに手元にあり、配点の低い論点を切り捨てる判断ができるなら、射程に入ります。週12時間未満で完全な初学者という条件では、50問すべてを扱う計画は成立しません。

3か月しかない場合、どの分野を捨てればよいですか。

分野単位では捨てません。捨てるのは論点です。令和4〜7年度の本試験200問を並べると、問15〜22の法令上の制限8問と問46〜50の免除科目5問は4年連続で同じ法令が同じ問番号に出ており、範囲が閉じています。ここは捨てる対象ではなく、最初に確保する対象です。優先順位を最後に置くのは、民法10問のうち事例が複雑なもの、税の細かい特例、問49・50の土地と建物の細部です。権利関係を丸ごと捨てる判断は、14問中4問が範囲の閉じた借地借家・区分所有・登記であることを考えると割に合いません。

3か月で過去問は何年分やるべきですか。

年度数より、1年分を四肢すべて説明できる状態にすることを優先します。この記事の12週計画では、第4週に令和7年度の宅建業法20問、第8週に権利関係14問、第10週に法令上の制限と税の11問、第11週に令和6年度の50問を通しで解く配分にしています。ここまでで実質2年分です。時間が残れば令和5年度・令和4年度から弱い分野だけを抜き出します。3か月で4年分を1周するより、2年分を全肢説明できるほうが本試験での再現性は高くなります。

8月から始めても令和8年度の試験に間に合いますか。

学習の面では、週18時間以上を確保できれば計画は組めます。ただし受験の申込みが先に締め切られる点に注意してください。令和8年度のインターネット申込は7月1日9時30分から7月31日23時59分まで、郵送申込は7月1日から7月15日までです。8月に学習を始める人は、申込みを済ませていることが前提になります。申込みが済んでいない場合はその年の試験を受けられないため、9か月計画に切り替えて翌年度を目標にします。

3か月計画で目標点は何点に置けばよいですか。

36点前後が現実的な設計です。内訳は宅建業法17点、権利関係8点、法令上の制限6点、税・その他(問23〜25)2点、免除科目3点です。過去10年の合格点は33点から38点で動いており、36点設計は38点が必要な年に当たると届かないという前提を受け入れる設計になります。時間に余裕ができた場合は、権利関係の新しい論点ではなく宅建業法の反復に回してください。範囲が閉じている分、同じ時間で得点が伸びやすい分野です。

計画が2週間遅れてしまいました。どう立て直せばよいですか。

翌週に2週分を詰め込むのは避けてください。遅れは連鎖します。1週以内なら予備週で吸収します。2〜3週の遅れなら、税の特例、問49・50の土地と建物、民法の複雑な事例問題の順に削ります。4週以上遅れているなら、宅建業法20問・法令上の制限8問・免除科目3問の31問に絞り、権利関係は問11〜14の4問だけ残す計画へ切り替えます。どの段階でも、本試験と同じ2時間で50問を通す演習だけは1回確保してください。時間配分の失点は、演習でしか見つかりません。

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